国が激おこの危険な踏切
電車に乗る前に車に轢かれる駅
今回はそんな危険な鉄道スポットをご紹介します。
それでは出発進行。
さて前回の新湊線の終点、高岡貨物駅から歩いて5分。
とんでもない危険な踏切にやって来ました。
どこに踏切がと思われるかもしれません。
これ踏切ですよ。
踏切と言えば、カンカンカンとなる警報機に、踏切に立ち入らせないようにする遮断桿。
ここにはいずれの安全設備がありません。
あるものと言えば、止まれと書かれた看板のみ。
道路を走っていると急に線路を渡ることになります。
これが第4種踏切です。
これに警報機があれば第3種、遮断機が付けば皆さんがよく知る第1種踏切になります。
第4種踏切は人や車が電車と接触する事故が後を絶たず、お上もお怒りです。
安全の為には、高架化したり第1種に格上げする必要がありますが、費用面的に大きな課題があります。
設置費用は補助金が出て第1種化したとしても、その後のメンテナンス費が忘れさられていますからね。
経営が厳しい地方鉄道にとっては大きな負担になるのは目に見えています。
なのでなかなかこの問題が解決せず、安全の為に通行者が気を付けるといったことしかないのが現状です。
高岡方面はこっち。
道路と同じ所を走る併用軌道の部分が終わって、ここから道路と分かれる専用軌道になります。
柱に警笛と書かれた標識が設置されているので、ここで電車は踏切の通行者に対して警笛を鳴らして接近を知らせることになります。
歩行者目線では踏切までまだ距離がある感じがしますが、電車目線だとすぐに踏切がやって来ます。
さらに車だと遠くから気付けたとしても、人だと周囲のものに隠れて見えにくくなるので運転士は神経を使いそうですね。
特に怖いのが油断していた時、最初はなにかあると思っていても、慣れてくれば油断するのが人間の性。
油断により通行人を気付けなかったときが一番怖いですね。
さぁ踏切を渡りますが、その前に一旦停止。
しっかりと左右の安全を確認して電車が来ていないことを確認しましょう。
よし、大丈夫ですね。
踏切を渡るときはダラダラせず、ぱっぱと渡りましょう。
今度は反対の越ノ潟方面から踏切に向かいます。
こちらも警笛の標識があります。
第4種踏切の安全を担保するためには、電車の運転士だけでなく通行者の協力も必要になります。
いかに速く電車に気付いて、余裕を持って通行することを意識する必要があります。
そうするためには当然、歩きスマホ・爆音イヤホンはご法度です。
踏切を渡る際の左右確認も大事ですが、今、歩いている時点でも電車が来ていないのかなと意識するとより安全側の行動をしていることになりますね。
踏切に向かって歩きますが、線路がカーブしているので、私の視界では対向からやってくる電車に対して、踏切直前まで電車の接近に気付けなさそうですね。
そして踏切自体もこじんまりとしていますし看板も分かりにくいので、夜間に初見で車を運転していると踏切を気付かずに通行してしまいそうですね。
それでは電車がやってきます。
そういえばここがどこの鉄道会社かまだお知らせしていませんでしたね。
ここは路面電車の万葉線がやってきます。
路面電車なのでめちゃくちゃ速度が高いってことはありませんが、電車が見えてから踏切まで10秒ほどでやってきます。
小さな車体なので大丈夫そうに見えますが、人が当たれば一発ですよ。
今度は越ノ潟方面から電車がやって来ます。
こっちは高岡方面と比べて、遠くから接近する電車を視認することができるので、ずいぶん余裕がありそうです。
でもそう考えるのは通行者側の考え。
電車の運転士からしたらそうは思いません。
皆さんならこのタイミングで渡りますか?
一見、十分に渡り切れそうです。
でも、踏切内で躓いて転倒するかもしれません。
確率としては低いかもしれませんが、0ではありません。
運転士は渡り切れない可能性を考えて、踏切手前で安全に止まるために手前からブレーキをかけないといけません。
皆さんの大丈夫は運転士にとって大丈夫にはならないことを知って貰って、電車が見えれば止まるってことを意識して頂きたいですね。
最後に、後ろから電車がやって来ますが、どのタイミングで来るのか感じて見て下さい。
私が左右を確認して渡りましょうといった理由が分かると思います。
ちょっと音が聞こえてきましたね。
やばい、早く渡らないと!!
で、これで渡っていたら私はここにはいないでしょうね。
ノールックで踏切に飛び出す危険性も分かって貰えたのではないでしょうか。
では次にとんでもない危険な駅に向かいます。
先程の踏切から徒歩10分。吉久駅にやって来ました。
駅がある旨の案内看板がありましたが、全然駅が見えないですね。
まぁ路面電車の駅って、普通の電車と違って小さい駅なので分かりにくいんですかね。
近づいたら見えるでしょう。
ここの道は2車線道路。
車線の真ん中に路面電車の線路が単線で敷かれています。
車と電車が同方向に進む場合、微妙に追い越しができないぐらいの車線幅ですね。
ここが駅らしいのですが…
右側には電話ボックスを一回り大きくしたような待合所がありますが、ホームが見えないですね。
レトロな看板には電車のりばの文字。
やっぱりここが駅ですね。
そろそろ電車がやってくるので早くホームで待っていたいのですが…
このままだと乗り遅れてしまいます。
道路を見ると青いペイントに何か白い文字で書かれています。
なんだろう。
でんしゃのりば
どうやらここがホームみたいですね。
えっ?ここがホーム?
本当にこんな所から電車が乗れるのか疑問に思っていると、ちょうど電車がやって来ました。
電車は青く電車のりばと書かれた位置に停車します。
なんにも知らずに見るとなんであんなところに止まっているのか疑問に感じてしまいますね。
乗降が無かったので電車はすぐに発車していきます。
こんな所から本当に電車に乗れるんですね…
吉久駅には上下合わせて1時間に8本の電車がやって来ます。
電車が到着するまでホームで待たないように案内されていますね。
それもそのはず、このホームで電車を待っていると命がいくつあっても足りません。
一般的な路面電車の停留場は、電車が道路と同じ所を走るとしても、一段高いホームが準備されています。
ただここのように一段高いホームを作ってしまうと、車が通行できなくなってしまうので、泣く泣く道路にペイントでホームを表示するだけの場合があります。
この駅から乗降りする場合、車や自転車などとの接触事故が発生する可能性があり、乗降にはかなり気を付ける必要があります。
高岡行きの電車がやってきました。
電車は駅に停まったあと、運転士は待合所に人がいないのかを確認します。
ごめんなさい。私は乗らないです。
そして電車は発車。
めちゃくちゃいい釣りかけ音が聞こえるので私は黙ります。
では高岡駅に戻ります。
2駅歩いて能町口駅から万葉線に乗ります。
すっかり日が暮れてしまいました。
バスで帰っても良かったのですが、万葉線にも乗ったことが無いのでここで乗りつぶしておきます。
やって来たのは単車の7070形。
万葉線では古い方の電車ですね。
高岡駅まで乗ります。
高岡駅で下車しました。
めっちゃ綺麗な駅舎だなと思っていると、2014年に新しくしたみたいですね。
どうりで綺麗な訳です。
2面2線の駅で右側の線路は1番ホーム側は降車専用、2番ホーム側は乗車専用になっていますね。
左側の線路は3番ホームで乗降を行っているみたいですね。
電車が到着します。
私が先ほど乗った電車は単車の古い電車でしたが、万葉線ではもう1種類新しい電車が走っています。
それが、今やってきた1000形。愛称アイトラムです。
こちらは連接車でバリアフリー車両なので、車いすの人でも容易に乗車することができます。
単車は狭くて段差がある乗降口なので、連接車はお年寄りにも優しいですね。
この駅、黄色い線の内側という概念が無いのでちょっと撮影しにくいですね。
まるで有名ターミナル駅の横の某駅みたいですね。
ちなみにこのアイトラム。
既にお気付きだと思われますが、ドラえもんラッピング車です。
高岡市は藤子・F・不二雄さんの出身地であることからラッピング車両を走らせているみたいですね。
外観だけでなく車内にもラッピングが施され、見るだけでなく乗っても楽しい電車になっています。
ちなみに運用が決まっているので、乗りたい人には優しい電車ですね。
新高岡駅に向かう為、城端線ホームに向かおうとするとあいの風とやま鉄道のホームに変わった電車が…。
観光列車の一万三千尺物語ですね。
車内で食事をしながら富山県内を走ります。
この日は富山方面からやってきてこの高岡駅で折り返す為に停車していたみたいですね。
種車は貴重な413系。
良い音をしているので私は再び黙ります。
観光列車を見送った後、城端線に乗って新高岡駅にやって来ました。
ここから新幹線で金沢駅に戻ります。
正直、高岡駅から金沢駅に移動する場合、新高岡駅から新幹線に乗るより、高岡駅からあいの風とやま鉄道に乗ってそのまま在来線で金沢駅に出る方が早い場合が多いです。
さらに新幹線に乗れば特急料金がかかるのでそれを考慮すれば在来線一択でしょうね。
でも私は金沢止まりの新幹線に乗りたいがために無駄に高い金を払って新幹線に乗ります。
ってことではくたか571号、金沢行に乗車します。
担当はJR西日本、W7系です。
後ろより4両の1~4号車が自由席です。
車内は2+3のシート。
やっぱりガラガラですね。
10分ちょっとで金沢駅に到着です。
駅名表は敦賀への延伸に向けて剥がせば次駅表示ができる様になっていました。
さて今回は危険な踏切と駅のご紹介でした。
全3回でお届けした北陸遠征旅はこれでおしまいです。
ではまた。
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