クレペリンは対策するな!! 現役運転士が断言できる訳【ゆっくり運転士のひとりごと】

ひとりごと

はじめに

鉄道会社で必ず行われるクレペリン。
クレペリン対策とネット検索すると就活生向けに様々な攻略法が公開されています。
でも断言します。
クレペリン対策はなにもしないことが1番の対策です。
なぜなのか?
解説します。
それでは出発進行。

クレペリン対策はしなくていいです

クレペリンってなに?

クレペリンとは一桁の足し算を前後半それぞれ15分ずつひたすら計算して、その計算量からその人の深層心理を探ろうといったもので、鉄道会社の入社試験でほぼ間違いなく実施されます。
ネットでは様々な攻略法、そしてクレペリン対策講習会となるものまであり、真偽はさてこうやったら良い、こうしないと受からないなど様々な情報が飛び交って、何をどうしたら良いのか皆さん混乱してしまうかもしれません。
でも断言します。
クレペリン対策はしなくてよいです。

対策しなくて良い理由

なぜクレペリン対策をしなくてもよいか?
3つの訳をお話ししましょう。
まず1つ目の訳、それはクレペリンを何回も受けないといけないからです。

クレペリンは入社時以外にもやります

皆さんは鉄道会社に入ってから何回クレペリンを受けないといけないと思いますか?
クレペリンは車掌になるとき、運転士になるときの試験でも行われますし、運転関係の仕事に従事する人は最低3年に1回クレペリンを受けないといけません
なので例えば22歳で入社して65歳で定年になるまで、最低でも15回以上受けることになります。
入社するときに上手いことクレペリンを対策出来たとしてもその後は大丈夫そうですか?
次に2つ目、それは万全の態勢で試験が出来ないからです。

仕事後にクレペリンを受けることも…

入社試験の時にクレペリンを受けるときは前日から体調を整えて万全の態勢で挑まれていると思います。
でも入社後に受ける時はそうはいきません。
勤務の前や休みの日にクレペリンを出来たら良いですが、勤務の加減では明けの日にクレペリンを受けることになります。
そうするとどうなるのか?
4時間ぐらいの睡眠時間で受けることになり、普通でもただ計算するだけの退屈な単純作業なのに、明けの日で受けると頭が回らず全然計算できないですし、眠気がMAXで余計しんどいです。
というか寝てしまいます。
私は以前明けの日にクレペリンを受けたら途中で意識が無くなって、そこだけ明らかに計算が出来ていない状態になりました。
体調が万全でない中受けてもよい結果が出そうですかね?
そして3つ目、あなたが信じる情報は本当に正しい情報ですか?
例えば前半の1番最初の行は前半の中で1番計算出来ていないといけないとか、後半の1番最初の行は前後半の中で1番計算出来ていないといけないなどなど色々な情報が出回っていると思います。
色んな所で書かれているのが微妙に異なるのでどれを信じて良い情報か分からなくなると思います。
ちなみに言うとくと、さっき上げた2つの例。
過去のクレペリンを行ったときに1番最初の行以外で1番計算できた行が出来ましたが普通に合格しましたよ。
本当に正しい情報はなんなのかなんて採点をする人にしか分からないと思いませんか?
しかも会社によってボーダーラインが異なるので何が良いなんて憶測でしかありません。
それでもなんとかして鉄道会社に入りたいと思って小手先の技術でクレペリンをクリアしたとしましょう。
でもその後にエラいことが待っているかもしれません。

小手先でやるとエラいとこに…

もしあなたが様々なテクニックを使って鉄道会社に就職したとします。
で将来的に駅員→車掌→運転士とステップアップする過程でもクレペリンが実施されるとお伝えしましたが、クレペリンには駅員の基準、車掌の基準、運転士の基準と少しずつ合格の基準が厳しくなっています。
なので車掌の試験を受けてるのにクレペリンで引っかかって車掌になれないとか、車掌にはなれたけど運転士にはなれない人が一定数います。
この現実を受け入れられますか?
しかも例えば運転士になったとしても定期的にやってくるクレペリンで引っかかってしまった場合、そこで適性がないと判断されて駅員に降格させられる会社もあります。
再試験で救ってくれる会社ならいいんですけどね、厳しいところはマジで運転士から降ろされます。

駅員から車掌、運転士になれない人もいます…

対策はなしでいいの?

ここまでの話を聞かれて下手にクレペリン対策はしない方がいいんだなぁと思って貰えたと思いますが、1回だけクレペリンとはどんなものなのかと体験して貰いたいと思います。
というのもいきなりやれって言われたら対応するのが難しいですからね。
ネットでクレペリン練習問題と調べて貰うといくらでも出てくるので、それを印刷して全部やる必要はないので、5分ぐらいどんな感じなのかイメージを掴んでもらうと本番の試験で慌てること無く対応できると思います。
クレペリンの試験はその人の能力や性格を図ろうとするものなので、下手な小細工はせずに素直な気持ちで受けてもらいたいと思います。
もしそれで不合格になったとしてもそれは致し方がないものなんだと理解してもらい、下手に小細工をしようものなら入社した後自分が苦しむだけであることを知って貰えたと思います。

裏話

クレペリン検査って検査する前に名前とか書くんですけど、その欄に過去に何回クレペリン検査を受けたことがありますかって質問欄があるんですよね。
入社の時、車掌になる時、運転士になる時、あとは定期的なやつを足して…
何回受けたとか分からんわww
ってなっていつも適当に回数書いてますww

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