中間車扱いしたらホームがなかった件【ゆっくり運転士の鉄道ニュース】

鉄道ニュース

律儀に仕事をしていると慌ててミスをしてしまう。
なんとも情けないできごとですが、慌ててたお前が悪いと言われる不条理
そんなトラブルがありました。
今回はニュース記事を引用しつつ中間車扱いとは?車内改札の苦難再発防止のためにの3点に絞って解説します。
それでは出発進行。

RKB毎日放送より引用です。

特急列車が定められた位置の40メートル手前で停止→ホームない場所でドア開ける 乗客降りて出発後に気づく JR九州(RKB毎日放送) - Yahoo!ニュース
JR九州は、12日未明、JR赤間駅で特急列車を運転していた30代の運転士が定められた位置よりおよそ40メートル手前に停止したと発表しました。 同乗していた40代の車掌も気付かずに最後部車両と後ろか

本来、車掌は電車の最後尾。
1番後ろの車掌室でドアの開閉を行います。

一番後ろから車掌はドアを開けますが…

しかしながら事情により、電車の一番前や真ん中あたりからドアを開閉する場合があります。
今回は編成の真ん中でドア扱いを行っており、この様な場合を中間車扱いと言います。
電車の1番後ろに車掌がいるなら、今回のように運転士が誤って手前に止まったとしても車掌の位置はホームにかかっていないので、さすがにおかしいことに気付きます。
しかしながら今回は電車の真ん中に車掌が乗ってたため後ろの方の状況が分からず、一部がホームにかかっていないのにドアを開けてしまったということになります。
普通であればこの手の中間車扱いを行う場合、車掌が定位置に電車が止まっていることを確認する手段があるはずなんですけどね…
記事にもありましたが、お客さん案内をおこなっていると既に電車が駅に着いていて、慌てていたためこの確認が疎かになってしまったのでしょう。
転落したお客さんがいなかったことが不幸中の幸いでしたね。
この話を聞かれると車掌が一番後ろからドアを開ければええやんと言われるかも知れません。
しかしながらそうはいかない事情が隠されています。

ときには真ん中の場合があります

特急に乗務する車掌はドアを開け閉めする以外に、車内を見回って切符の確認や発売をしないといけません。
通常駅を発車後、車内放送をして、車内改札の為に車内に赴き、駅に近付けば車掌室に戻り再び放送を行い、ドアを開け閉めするといった手順になります。
ではここで当該のリレーかもめ66号の時刻表を確認しましょう。
はい、どん。
トラブルがあったのは赤間駅。
博多を出て、福間、東郷と止まってきたことになります。
で、驚きなのが駅間の時間。
直近では3分、5分となっています。

駅間は特急にしては短すぎない?

特急といいつつ実態は通勤ライナーって感じの停車間隔な訳ですが、車掌はこの限られた時間で車内改札に向かわないといけません。
車内改札に赴いたらどれだけ時間がかかるのかはなかなか想像が付かないと思いますが、1両ゆっくり目に歩けば大体30秒ぐらいかかります。
このリレーかもめ66号は8両編成。
なので後ろから前まで行って、また後ろに帰って来たとしたら最低でも30×8×2=480秒。

後ろから前まで往復すると結構時間がかかります

大体、8分ぐらいかかることになります。
しかもこれはなにもなかった場合ですからね。
切符を持っていない人に売っていた・問い合わせに回答していた・車内清掃を行っていたなど、時間が溶けていくイベントは色々あるのでそれらに対応しているとさらに時間がかかります。
当然、一駅では後ろから前まで行くことが出来ないので、例えば後ろから真ん中の車両まで車内巡回をして真ん中からドアを開閉。
で、次の駅までの間までに真ん中から前まで車内巡回を行って一番前からドアを開閉するみたいな感じで、限られた時間で最大限車内巡回を行うため一番後ろ以外からドアを開閉するといった取扱いをするときがあります。
今回も一駅3分といった短い時間の中でお客さんの対応をしていたみたいなので、車掌的には余裕のない中仕事をしていたことが伺い知れます。
本来であればこの様な明らかに車掌が車内巡回に赴く余裕がないダイヤを組んでいる場合、車内巡回を専門に行う客乗を乗せ旅客対応を任せて、車掌は運転扱いに集中させるといったことをして欲しいわけですが、会社はなかなかそうはしてくれません。
今回のように律儀に仕事をしていた車掌が焦ってミスをして、時間がないと言い訳して車内巡回はいかずにずーっと車掌室で隠っているような人はミスをしない。
ちょっと不条理なような気がしますね。

車掌は運転扱いに集中できるようにできませんかね?

車掌が慌てていて必要な確認をしていなかったのでトラブルが発生した。
悲しいことにこのトラブルではこの様な評価をされてしまいます。
しかしながら実態としては、運転士が停止位置を間違った、会社が車内巡回に必要な時間と人員を配置していないといったことが遠因にあります。
昨今、車掌の仕事は軽く見られがちですが、ホームの無いところのドアを開ければお客さんが怪我をする恐れがあります。
運転取扱いが最優先であると会社が言ったとしても、実際の現場では旅客対応を優先せざるを得ない状況は往々にして存在します。
1番簡単な解決方法は車内巡回に行かずに問い合わせを受けないようにするってことですが、それを会社が暗に推奨するようなことはいかがなものかと思いますね。
車掌が運転取扱いに集中できるような環境作りがなされることを願って動画を締めくくりたいと思います。

車掌の仕事って意外と重要なんですよ

駅が近付いているのに車掌室に戻れていないってことは車掌の仕事をやっていると必ず1度は経験するできごとです。
大抵お客さんに捕まっていたことが原因ですが、間に合わないとなれば車内を全力疾走して車掌室に戻ることになります。
もし皆さんがそんな光景を見た際には間に合ってないんだなぁと温かい目?で見守ってあげて下さいww

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