早く閉めろ!!西武超混雑駅でのドア扱い【ゆっくり運転士の旅行記】

旅行記

車掌がドアを閉めるためのキーワードは合図があれば直ちに閉める。
ラッシュ時ならではの協力で、安全に電車を発車させます。
西武の混雑駅の朝風景を見てみましょう。
それでは出発進行。

さて前回、西武のレアな転てつ器と変な出発信号機を見る為萩山駅を訪れましたが、今回は西武の超混雑駅で乗務員目線でどんな取扱方をしているのか見に行きたいと思います。
という訳でぐるっと大回りしていくため、萩山駅から多摩湖線で多摩湖駅までやって来ました。

萩山駅から多摩湖駅までやって来ました

大きな声で言えませんが折り返し乗車の人がチラホラ…
多摩湖駅の奥まで歩いて今度は山口線に乗ります。

次は山口線に乗換えです

レールがないゆりかもめやニュートラムと同じ新交通システムの一つですね。
7時過ぎに発車するこの電車が始発になるわけですが、どうせ誰も乗っていないやろうと思っていると6人ほどのお客さんが乗っていますね。

多摩湖駅を発車します

多摩湖駅を発車するとすぐにトンネルに入り、そのトンネルを抜けると進行方向右側、画面では左側になりますが西武ゆうえんちが見えてきます。

トンネルを抜けるとすぐ左手に西武ゆうえんちが現れます

皆さんの小さい頃は色んな鉄道会社が運営する遊園地があって、年に何回も訪れたことがあると言われる方もいらっしゃると思います。
今ではかなり少なくなりましたが、ちょっと便利の悪い所に遊園地を立てて沿線住民に電車に乗って遊園地まで来てもらう。
遊園地で遊ぶ+電車に乗って貰ってグループでがっぽりと稼ごうとするよくある私鉄の経営モデルですが、沿線人口の減少や他の娯楽に流れてしまってどこも経営が苦しく、鉄道会社が運営する遊園地がどんどんなくなっていますね。
唯一の途中駅。西武ゆうえんち駅を発車すると列車はゴルフ場と多摩湖に挟まれた線路を進んで行きます。

唯一の途中駅、西武園ゆうえんち駅を発車します

さてこの山口線。通称レオライナーは全線単線な訳ですが、途中に1カ所列車が行き違いできる設備があります。
列車増発時にここ東中峯信号場で上下列車の行違いが行われますが、今日は何もなく本線側を通過していきます。

列車増発時にはここ東中峯信号場で列車交換をします

ちなこの路線。自動運転かと思っていましたが、前面を見に行くとちゃんと運転士さんが運転していました。

山口線は意外にも無人運転ではなく有人運転でした

そして山口車両基地が見えてきました。
山口線は3編成しかいてないので車庫も随分と小さいですね。

山口線にもしっかりと車両基地があります

列車は急こう配を下って行きます。
山口線の最大勾配は50‰。

急こう配を下って行くなぁ~と思ったら50‰もありましたww

当然普通の鉄の車輪の列車は登れないような坂ですが、ゴムタイヤの新交通システムは難なく走って行きます。
西武球場前駅に到着しました。

西武球場前駅に到着です

線路を見ると2本の黒い線が見えますね。
あそこに電気が流れて列車を動かしています。

線路が近いですが、うっかりあの黒い線に触れると感電しますよ

なので線路に転落したとしてうっかり触れると感電するので注意しましょう。
ベルーナドームを横目に通路を歩いて狭山線に乗換えます。

ベルーナドームを見ながら乗換えます

すぐの接続で西所沢行きに乗車しました。
そして個人的に見てみたい風景があるので後面展望します。

今度は狭山線に乗換えます

西武球場前という名前の通りここにはプロ野球の球場があり、試合が開催される時には何万人という人が電車に乗って訪れることになります。
一気にやってきて帰るお客さんを捌くために駅は3面6線の大きな駅な訳ですが、その各線路に電車を入れる為、単線の線路から一気に6本の線路に分岐させる必要があります。
ってことでその各線路に対する信号機が必要になる訳で、今からその少し独特な風景を見ましょう。
車掌さんと位置を交換します。
あの信号を見て下さい。

ずらっと一列に並んだ場内信号機 6個って多くないww

1列に並んだ場内信号機。
圧巻ですね。
普段よく使う線路へは分かりやすくするために一段高く設置されていますね。
さて西所沢駅に到着しました。

西所沢駅から池袋線に乗換えます

ここから石神井公園駅まで移動しますが、あまりにも人が多すぎてカットします。
石神井公園駅でやりたいこと、それは朝ラッシュ風景の撮影です。

西武の超混雑駅石神井公園駅で朝ラッシュの風景を見てみましょう

急行などの優等種別の電車はここ石神井公園駅を発車すると次は終点の池袋駅。
つまり都心に向かう人たちでかなり混雑する駅で、しかも池袋駅で皆が使いたい改札は一番前。
こうなれば車掌から一番見にくい、一番前の車両が混雑する条件の悪い駅でどうやって朝ラッシュを捌いているのか?そんな風景を撮影したいと思います。
まずは1本目。7時53分発、準急新木場行きです。

地下鉄線内に直通する電車は混雑がマシですね

この電車は次の練馬駅から西武有楽町線に入りそのまま東京メトロ有楽町線へ入って行きます。
ちなみにこの電車も池袋駅に行くわけですが、それは東京メトロの池袋駅。
到着する場所が違うだけでなく、運賃も異なるので注意が必要です。
ちなみにこの手のパターンで乗り間違いによるご意見は鉄道員あるあるだったりします。
東京メトロへ直通する電車は乗降が少なめなのでここはカット。
さて本命の7時56分発、急行池袋行きが到着です。

西武池袋行きはめっちゃ混雑しています

さっきの新木場行きと比べて電車を待つ人が多くなっていますね。
これでも撮影日は平日ですが学校が休みの日なので、学生がいない分普段よりは乗降が少ない日になりますね。
一番後ろの車両は池袋駅では改札が遠い訳ですが、女性専用車両になっているのでそこそこ乗降が高めです。
さて車掌が頑張って乗降を見守るわけですが、この電車は1両20mの10両編成。
一番前まで200mもあり、かつこのホームは車掌の位置からすると緩やかに右カーブしている為に、肉眼で確認できる範囲は知れています。

車掌の位置からでは電車の先頭まで見通すことが出来ませんが、どうやってドアを閉めているのでしょうか?

なのでITVモニターも併用して確認しますが、それでも全ての範囲を確認するのはかなり難しいです。
先述もしましたが一番混むのは電車の一番前、さらに駆け込み乗車があるのは階段がある電車の中央付近。
ここでは車掌だけでなく駅員、運転士が協力してドアを安全に閉めに行きます。
さて後ろの方は乗降が済んで、あとはチラホラと階段から上がってきた人を乗せて行きます。

乗降がある程度終わり車掌は臨戦態勢をとります

前の方の状況は直接は見えませんが、モニター越しで見ると大方の乗降が済んだみたいですね。
駅員の放送と共に発車メロディーがなります。
車掌はいつでもドアが閉められるように臨戦態勢をとります。
そして駅員からの合図でドアを直ちに閉めます。

駅員の合図で車掌は直ちにドアを閉めます

大事なのでもう一度言います、合図があればドアを直ちに閉めます。
ITVと目視で挟まり等がないことを確認して、再び駅員の合図を待ちます。
駅員の合図がありました。

目視・ITV・駅員の合図を確認してドアが閉まったことを確認します

電車に乗って、運転士に出発合図を送る前に再度車側の安全を確かめます。

電車に乗った後も、もう一度暗線を確認します

そして電車は発車していきます。

そして電車は発車していきます

これが一連の車掌の作業ですが、今度は別視点を見てみましょう。
次はITVモニターで駅員の動きを見てみましょう。
電車が到着しました。
多くのお客さんが乗降りするので駅員の存在が分からないですね。

このITVでどこに駅員が立っているのか分かりますか?ヒントは左と右に1人ずついます

でもご安心下さい。
毎日同じ位置に立っているので、車掌は駅員が大体どこにいるのかは把握しています。
このモニターでは、一番左と右画面に1人ずつ立っています。
さてモニターの下側に緑色の上矢印を表示しているものがあると思います。
これはこの電車の進路を示すものですが、その左側四角い表示器に駅員からの合図が表示されるので合わせて確認してください。

緑の上矢印の左横の四角い表示器に駅員からの指示が表示されます

駅員が放送をしていますがモニターの右側、5両目付近ではまだ乗り切れていないですね。
これ以上待てない駅員はさっさと車掌に対してドアを閉めろの合図を出します。

オレンジ色の四角は車掌に対してドアを閉めろと指示する合図です

5両目の2ドアで挟まりがあるみたいですね。
付近で立っている駅員が対応しつつ、1両目からも応援で走って行ってますね。

右側ITV ドアで挟まっている人に対して駅員が対応しています  左側ITV 応援の為に絵金が走って行っています

そして安全が確認でき、今度は車掌に発車していいよと合図されました。

四角を塗りつぶすと車掌に対して安全にドアが閉まったので発車せよの合図です

これを確認して車掌は運転士に合図を行い、電車は動き出します。
駅員からの合図でドアを直ちに閉める訳。
それは一瞬の隙は今だからです。
朝ラッシュ時は混雑によりドアを閉める瞬間は一瞬しかありません。
見えにくい部分を駅員が見てくれているので、車掌はその指示に従います。
逆にすぐに閉めない車掌の場合、駅員の立場からしたらかなりイライラしますww
「はよ閉めな遅れるやろ!!挟まったらこっちが対応するからとりあえず閉めろ」っていっつも思ってましたww
表現するのが難しいのですが、普通の時間帯だと駅員が立っていたとしても車掌にドア閉の責任があるのですが、ラッシュ時で駅員がいっぱいいると駅員側にその責任が移動するような空気感がありますね。
次の電車は?っと思っていると通過電車がやって来ました。

ラビューが通過します

石神井公園駅は最上位種別である特急と、通勤時間帯に少しだけ走る通勤準急が通過します。
特急が通過するのは分かりますが、快速急行や急行が止まって通勤準急は通過するのは少し不思議な感じですね。
あえて千鳥停車させることで通勤客の分散を図っているみたいですね。
通過したのは001系ラビュー。
初めて見ましたが、窓が大きいですね。

窓デカすぎんww

これだけ窓が大きいと、日差しがよく当たって暑い席とそうでない席とでお客さんの車内温度の感じ方が変わるので、車掌さんは空調管理が大変そうですね…
さて今度は電車が一番混む、一番前にやって来ました。
ちょうど快速、池袋行きが到着しました。

今度は一番混む、池袋寄りにやって来ました

あきらかにパット乗れなさそうな混雑です。
こうなると乗降に時間がかかってしまいますね。
ドアの閉扉に対して、運転士も運転席を離れてわざわざホームに出て状況を確認しています。

運転士はわざわざ外に出てドアが閉まるのを見守ります

さてドアが閉まりました。

前から2両目、9号車の車側灯が消えません

あっ、9号車の車側灯が…消えましたね。
なにかを挟んで、一瞬駅員さんが走って行きましたが、お客さんが自分で引っ張りこんでくれたみたいですね。

車側灯が消えて発車準備が整いました

優秀なお客さんだと大変助かりますね。
たまーに私が挟まった所に走って行ったときにドアを手で開けるんですけど、その時自身で引っ張りこんでくれない人はめっちゃ困りますねww
私は両手を既にドアを開けることに使っているのに、どうやって押し込むねんとツッコミたくなる瞬間ですね。

そして発車していきます

さて続いて急行、池袋行きが到着します。
おや?今度は誰か立っていますね。

急行池袋行が到着しますが誰か立っていますね…

恐らくは乗務区の助役だと思いますがここから添乗するのでしょうね。
添乗とは何と思われると思います。
まぁ平たく言えば運転士の仕事ぶりをチェックするために電車に乗ってくることですね。
ベテラン運転士で他の運転士を指導する役職についている人、助役、本社の人間など、まぁ色んな人が乗って来ます。
個人的には鬱陶しいので嫌いです。

鬱陶しい奴wwが乗って来ました


なので入駅中にその姿を見たときは頼むから次の電車に乗ってくれと思いますねww
ただこのような確認が必要な駅は、添乗者がやってくれるので助かりますね。
まぁ自分は運転席に座って待っているだけなんですけど、それがちょっと気まずい時間ですけどねww
さて運転士側から電車の後ろの方向を確認すると、見えて4両分ぐらいでしょうか。
こっちには車掌と違って、ITVモニターが無いので純粋に肉眼で確認しないといけません。
なので目の良さが大事ですね。

前から後ろ方向を見ると4両分ぐらい見えてますね

あとこの運転士がドアが閉まる時の安全確認の方法って色々あるんですけど、西武の場合、ドアが閉まるのを見守ってなにかあれば車掌にブザー合図を送るって感じみたいですね。
この確認は全ての駅ではなく、大きな駅、車側を見通すのが難しい駅で行われているみたいですね。

ドア挟まりなどの異常があれば車掌に合図を送ります

こうやって朝ラッシュ時の人の多い時間帯では車掌がドアを閉めるに当たって、駅員・運転士がそれぞれ協力して、電車が安全に駅を出発できるように仕事をしているのがよく分かりましたね。

なにもなければ電車は発車していきます

ちなみに撮影中、一番空いていた電車がやって来ました。
Sトレイン豊洲行きです。
普通、この手の朝ラッシュ帯の座席指定列車ってある程度混雑している印象ですが、マジでこれはガラガラです。
待っている人の数を見ると一目瞭然ですね。

Sトレイン豊洲行きはめっちゃ空いていました

所沢始発で保谷、石神井公園と停まって次は降車専用の有楽町線飯田橋駅な訳ですが、各車5名程度の乗車しかありません。
時間帯的に飯田橋が9時25分着なので通勤にしては少し遅い訳ですが、それにしてもこの乗車率で儲けが出ているの?って感じがしますね。
各車は1枚ずつしかドアが開きませんが、運転士はわざわざ外に出てドアの確認をしています。

この電車も一応運転士が外に出て、ドアの安全を見守ります

ちな駅員は交代の時間でしょうか?
前に立ってた人は引き上げてしまいました。
さて今回は西武の超混雑駅で乗務員目線でどんな取扱方をしているのかを見に来ました。
ドアを閉めるにあたって車掌だけでなく、運転士、駅員が協力して安全に電車が発車できるように協力していましたね。

車掌・駅員・運転士が協力して朝ラッシュの混雑でも安全に電車を発車させることが分かりました

次回は超アチチ電車に乗りに行きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました