はじめに
巷でまことしやかにささやかれる、鉄オタは鉄道会社に就職できない。
一昔前ならまぁ分からなくもない噂ですが、今はそんなことはありません。
というか鉄オタで良いから求人に応募してくれまであります。
そして鉄道会社にはどんな鉄オタがいるのか解説します
それでは出発進行。
質問内容
こんな質問を頂きました。
鉄道会社は鉄オタを採用しないのは本当ですか?
この質問にお答えしましょう。
鉄オタは就職できない?
鉄オタは鉄道会社に就職できないって話を聞いたことがあるでしょうか。
この話は正確ではなくて正しくは、試験に通らない鉄オタは鉄道会社に就職できないが正しい表現になります。
鉄道会社の就職試験には、エントリーシート、筆記試験、適性試験、面接と4つの関門があるわけですが、いずれの試験においてもその会社のボーダーラインを超える必要があります。
今までの経験や今後の熱い抱負を書いたエントリーシート。
一般的な常識と学力を問う筆記試験。
運転関係の仕事を行うにあたって法律上必要な適性試験。
普通のコミュニケーションが問われる面接。
色覚異常や個人の正確や行動を確認する適性試験が原因で試験に合格できない場合、個人の能力でどうこう対策できるものではないので、ごめんなさい諦めて下さいと言うしかありません。
とはいえ会社によって適性試験の内容が違ったり、ボーダーラインが変わったりするので、ギリギリ駄目な人は会社を変えることで合格できる可能性はありますが、合否の結果しか会社からは教えて貰えないので、適性試験がダメだったのか否かは確認のしようはありません。
それ以外の試験は自身である程度対策することが出来ます。
なので基本的には自身の頑張りで合格をもぎ取ることが出来るわけですが、このボーダーラインを超えられ無かった人達が半ば逆恨みがちに鉄オタは鉄道会社に就職できないみたいな噂を流してしまっているのでは無いかと思います。
就職氷河期世代ならいざ知れず、今はどこも人手不足。
採用はかなり積極的に行われています。
というか、必要な人員を確保できていないまであります。
新卒採用のみならず、各社中途採用を積極的に採用しないといけなくならない時代になり、求人者を鉄道業界だけで無く他業界との取り合いになっているので、せっかく内定を出したとしても条件の良い他社に流れてしまうなんて日常茶飯事です。
特に、新卒で鉄道会社に就職したいって人は複数社から内定を貰うことも多々あるので、その中で給料面や待遇面など条件の良い会社に入りたいと思うのは必然で、規模の大きい鉄道会社に就職しがちです。
こんな感じで各社、必要な人材の確保に四苦八苦しているわけで、ただ単に鉄オタやから就職させないってことは考えられません。
というか、鉄道業界は働き方が結構ヤバいぞって世間に認知されつつあるわけで、特に保線や車両など鉄道会社の中でも特に不人気な業種に来てくれるだけでもありがたいまであります。
あと体感ベースですけど、鉄オタの方が入社後に辞めにくいって傾向も会社にとってありがたいと思います。
好きで入った鉄道業界。
普通の人なら嫌だと思ったらすぐ辞めますが、好きなことを仕事にした以上辞めにくいって感情が沸いてしまうんでしょうね。
とは言っても、やっぱり駄目だと辞める鉄オタもいるヤバい会社もありますけどね…
では実際に鉄道会社にいる鉄オタはどんな人なのでしょうか。
鉄道会社の鉄オタ
乗り鉄、撮り鉄、模型鉄。
巷にいる色々な種類の鉄オタは100%網羅していると言っても過言ではありません。
それも運輸だけでなく、保線、車両、施設とどの部門でも一定数の鉄オタがいます。
なんなら会社間の垣根を越えて、各社の鉄オタが集まったグループまであったりもします。
仲間内で電車に乗ったり、写真を撮りに行く旅行の日程を立てたり、グッズの購入を算段したり、休憩所で耳を澄ましているとどこからともなく鉄道トークを聞くことが出来ます。
ってぐらい鉄道会社には一定数、電車が好きな鉄オタが働いています。
これは年齢関係なく、ベテラン、中堅、若手と各年代にいてるので、世代間を超えた話題として最高の趣味であると言っても過言ではありません。
もし本当に鉄道会社は鉄オタを採用しないとなっているのであれば彼らは存在しないことになるので、そんな話はあくまで噂程度のことでしかありません。
現実には電車が好きだよって人が大勢いるわけで、彼らは入社試験を攻略して今の仕事に就いているわけです。
面接の時の会話で鉄オタがバレるといけないという噂も聞きますが、彼らの話を聞いていると面接時に電車が好きですよといった話は大なり小なり話題になったと答えます。
〇〇系の去就は?とかこの電車の運用が~とか明らかなライン越えはNGですが、子供の頃が家が近所で好きになった~とか電車が乗るのが好きでいろんな所に行ってます~とかこんな感じで話をしたと聞くので、一概に鉄オタやから落とされるってことはありません。
あくまで面接はしっかりと意思疎通が出来るのかが問われているので過度に心配する必要は無いと思います。
私を含めてですが、電車が好きで鉄道会社で働いている人は多くいます。
新卒で入った人、別の会社から転職してきた人など色々な入社の手段の方法がありますが、そのいずれの方法でも鉄オタが試験を突破することは可能です。
結局は鉄オタであろうと無かろうと試験を突破できるのかと言うことが一番大事なので、安心して受験して頂いたら良いと思います。
裏話
とは言っても重度の鉄オタはいないでしょと思われたあなた。
そんなことは無いですよ。
だって社内の情報でレア列車の時刻を調べ上げて、それを撮りに行く撮り鉄がいますからね…
でそれを外部に横流しする奴もいるという…
カオスな会社ですからね。
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