ずんだもん(以下「ず」)「僕の名前はずんだもん」
ず「鉄道会社に入社して駅員を目指して今日から研修センター生活が始まるのだ」
前回、無事に入社式を終えたずんだもん。
今日から駅員になるための事前準備が始まります。
ず「ってことで研修センターにやってきたのだ」
鉄道会社には名前は違えど様々な立場の人が勉強する施設が存在します。
ずんだもんのように新入社員に対して駅員のイロハを叩き込んむだけでなく、新たに車掌・運転士になる人が勉強するところでもあります。
さらには何年毎に業務知識向上のため駅員・車掌・運転士・助役などが1日をかけて訓練・勉強等を行います。
ず「僕が勉強する教室はここみたいなのだ」
がらがら
ず「たのもー」
春日部つむぎ(以下「つ」)「では名前が書かれた席に座って下さい」
ず「了解なのだ」
ず「えっ~と、僕の席はっと…」
ず「あっっ」
四国めたん(以下「め」)「あら、おはようございます」
め「あなたの名前は確か…」
め「緑の枝豆?」
ず「ずんだもんなのだ」
ず「君はメタンって言うんだよね」
め「よく覚えているわね」
ず「入社式で代表挨拶をしていたから覚えているのだ」
め「そうなのね」
め「これから宜しくね」
ず「宜しくなのだ」
研修センターではまず前後左右の席の人から人間関係を育むのが大事です。
ここでちゃんと友達を作っておかないとぼっち確定…
これからの研修生活の情報共有ができないのは結構しんどいです。
なのでここは頑張って周りの人に声をかけておきましょう。
とはいっても大卒組は事前に内定式とかがあって、そこで既に人間関係が出来上がっており、入社式で初めて顔合わせになる高卒、社会人採用の人は厳しい戦いになるかも知れません。
つ「はいじゃあ皆さん席について下さい」
つ「今日はまずは授業の前に皆さんにこの研修センターの中を案内していきますね」
ず「わくわくなのだ」
つ「まずはこの場所は皆さんに座学をして頂くお部屋」
つ「まぁ学校の教室みたいな所ですね」
ず「木の机と椅子、木の床、そして黒板」
ず「昭和の学校って感じがするのだ」
め「まるで学生自体に戻った感じがするわね」
設備が良い所は、長机にホワイトボード。
大学の教室って感じです。
つ「次に講堂」
ず「わぁ~。無駄に広いのだ」
つ「お偉い人の話を聞いたり、全体的な集まりの行事があったときはここを利用します」
つ「CAI教室」
つ「学校で言うところのパソコン室ですね」
つ「有名なまたおまえかの動画はこの教室で見ます」
ず「ここのパソコンでうふふなことを…」
め「先生のモニターで監視できるから悪いことをしてるとすぐにバレるわよ」
つ「教材室」
つ「電車や駅で使用される機器や機材を実際に触れて構造や仕組みを理解できるように色んな物を置いています」
つ「例えば駅でよく見かける券売機や窓口で切符を売る機械を置いてます」
つ「あっちは今はあんまり関係ないけど、将来的に車掌・運転士になるときにお世話になるものも置いてます」
ず「なにかボタンがあるのだ」
ず「ポチッとな」
ビービービー
ず「うわぁわぁわぁ」
め「なにやってるよの」
ず「なんか勝手になったのだ」
め「そんなわけないでしょ」
ず「なにやってるんですか」
つ「下のボタンを押して止めて下さい」
ず「これかな?」
ず「止まったのだ」
つ「勝手に触らないで貰えます」
ず「ごめんなさいなのだ」
ず「一体これは何だったのだ?」
め「ホームに設置されている非常通報ボタンね」
つ「今度授業で体験して貰うからその時に説明します」
ず「はーいなのだ」
つ「シュミレーター室」
つ「本物の電車のカットモデルで車掌業務や運転士業務を訓練できます」
ず「まるで鉄道博物館みたいなのだ」
め「色んなシチュエーションを追加して訓練できるから巷にあるやつよりもっと高性能みたいよ」
つ「ここは新入社員の人には関係ない部屋ですね」
つ「もしここのシュミレーターをやりたかったら車掌や運転士の試験を合格してここに戻ってきて下さいね」
つ「資料室」
つ「ここは過去のトラブルや事故の資料を展示した部屋になります」
ず「事故の写真ともあって結構おどろおどろしいのだ」
め「全部見て回るとすると結構時間がかかりそうね」
つ「ここの部屋はまた時間をとってゆっくり見て貰いますね」
つ「食堂」
ず「うわ~広いのだ」
つ「ここで勉強する人だけでなく、併設されている車庫で働く人もここを利用するので皆さんで譲り合って利用して下さいね」
つ「じゃあ次は外にいきます」
つ「ここには保線関係の訓練が出来るように線路がひいてあります」
ず「これは外なんだな」
め「実際の高さで架線をひいているからね」
め「なかなか建物の中には作れないわよ」
つ「線路、電路、信通、実際に電車を走らせるために必要な設備がここに集約されているので、運輸関係だけでなく、施設、関係の人もここで研修できるようになっています」
つ「で、あそこの建物は寮ですね」
ず「寮?」
つ「家が遠くて研修センターに通えない人はここに泊まって貰います」
め「基本的に研修センターってその会社に1つしかないからね」
め「大きな会社だと自分の職場だったり、自宅が遠すぎるからここに泊まることが出来るみたいね」
つ「運転士見習いだとここで数か月は生活して貰わないといけないので、そこも覚悟して下さいね」
ず「うげ~。絶対家に帰りたいって思ってしまうのだ」
研修センターにはこれだけではなく、実際の電車を使って勉強できるように訓練線があったり、鉄道博物館にあるようなミニ電車を使って電車が安全に走るために必要な設備等を学習できるものもあります。
研修センターにどれだけお金をかけるのかは会社ごとに様々で、しっかりとお金をかけて綺麗な環境・最新の設備を導入している会社もあれば、全くお金をかけずいつの設備なのこれって言うようなものを導入していることろもあります。
そこの鉄道会社の研修センターはどんな感じなのか観察して貰うと、社員の知識向上にどれだけ力をいれているのかよくわかると思います。
つ「これで一通り見て回りましたね」
ず「色んな設備があって結構広かったのだ」
め「運輸関係の人だけでなくて他部門の人も研修できるようになっていたわね」
つ「新入社員の皆さんが使う設備は少ないですが、車掌・運転士見習いと段階を踏むごとに色んなものを触って貰うようになります」
つ「鉄オタの人は一生飽きが来ない空間だと思うので、頑張って帰ってきて下さいね」
つ「それよりも今からの勉強の方が大変だと思いますけどね」
ず「うげ~」
つ「じゃあ教室に戻つて授業をしましょうか」
ず「今日はもうお腹いっぱいだから勉強は次回からするのだ…」
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