改札にいると切符を無くされた方がたびたび現れます。
もう一回探せば見つかる方。
諦めて支払いなおす方。
その後の対応は様々ですが、これで通せと領収書を差し出してくる人がいます。
でも残念ながらそれでは通れません。
なぜ領収書は切符代わりにならないのか?、有価証券って知ってた?、券面記載事項、どんな不正方があるの? の3点に絞って解説します。
それでは出発進行。

有価証券って知ってた?
電車に乗るときに買う切符。
あんな小さな見た目をして実は、法的には有価証券の一種です。
有価証券と聞けば株や債券などと同じであり、聞くだけで難しいものであると拒否反応を起こしてしまう人もいるかも知れません。
まぁ簡単に言えば所持していれば何らかの権利を主張できるもので、鉄道で言えばお金を払って切符を買うことによって電車に乗る権利を得ることができるものになります。

一方の領収書。
こちらはあくまで受取り書であり、金銭のやりとりがありましたと証明するものになります。
最近は長距離・近距離どのタイプの券売機でもこの領収書が発行できるので切符と一緒のもの?と思われるかも知れませんが、昔は駅員が一々手書きで紙の領収書を発行しており、その時代なら領収書が切符と同じものだと思われる方も少ないのかなぁと思いますね。
話を戻して切符と領収書ではそもそもの定義が異なり、電車に乗る権利を有する切符の代替えとして金銭のやりとりを証明した領収書を使用することは出来ないのです。
とはいえ金を払ったのは分かんねんから領収書でもええやろと言われるかも知れません。
でも残念ながら領収書では必要事項を確認することが出来ないのでそれが出来ないのです。
券面記載事項
切符と領収書に書かれている内容。
それは少し異なります。
切符には普通乗車券や特別車両券など色々な種類がありますが、そこに書かれている内容は大体が同じです。
いつ発売されいつまで有効なのか、どこの区間を利用できてそれをどこでいくらで発売したのか。
規則的に言えば、旅客運賃・料金額、有効区間、有効期間、発売日付、発売箇所名。
これらの事項が書かれたものが乗車券であると定義されています。

一方の領収書。
書かれている内容は、取引した日、宛名、金額、但し書き、発行駅名。
最近はインボイスの関係でさらに追加項目がありますが、基本はこの内容になります。
こう比べると領収書には切符に必要な記載要件を満たしていないことが一目瞭然です。
しかしながら領収書で通せと主張する人々の大多数は、金額があってんやからええやないかと主張します。
まぁ私自身も大多数の人はちゃんと切符を買っているのは分かっていますが、残念ながら一定数こちらを騙してやろうとする人がいるのも事実です。

どんな不正方があるの?
領収書を使った不正をやろうと考えたときに1番簡単なのは複数人での移動。
例えば2人で電車に乗るとして1人分の切符を購入して領収書も発行。
1人は普通に切符を使って、もう1人は領収書でごねて改札を通過する。
他にも一旦切符を購入して、それを払い戻す。
領収書は回収されないので手元に残った領収書でごねる。
こんな感じで不正乗車の方法は色々あるわけですが、こういった輩がいる以上そうでない人であったとしても規則通りの取扱いになってしまうのは致し方がありません。
って話を改札ですると、ちゃんと金を払ったのにまた金を払わせられるのは納得がいかないと返ってきます。
こう言われるとこっちとしても金を払った大事なものやねんからちゃんと持っとけよと言いたくなりますし、これに対してこんな小さい切符やから無くすねんと上から返され、ほんだらモバイルICにするなり方法は他にもあるやろと定型文のようなやりとりをすることになります。
領収書で押し通る人に対しては、もっとマイルドな感じで納得して貰えるように持っていくわけですが、無理なときもあります。
そうなれば「規則なので無理です。」といった伝家の宝刀を抜く訳ですが、なにもこちらも揉めたいわけではありません。
ただ領収書は必要な条件を満たしていないので切符にならないことを理解して欲しいだけであり、お客さんには切符は旅行が終了するまで無くさないことを守って頂けるようにお願いして動画を締めくくりたいと思います。

裏話
領収書を発行することによって起こるトラブル。
個人的にはこんなことで揉めるぐらいなら、お客さんが持っている切符を下車駅で穴を開けて、これ領収書代わりに使って下さいと案内する方がスマートなんじゃないかなぁと思います。
ただ会社が絶対に領収書じゃないといけないって言うんですって言われる場合もあるのでなかなか難しいんですかね?

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