見習い運転士が運転したくない電車はこれだ!!

ひとりごと

質問内容


こんな質問を頂きました。
運転がめんどい種別とかありますか?
それはズバリ、本数が少ない種別です。
よくラッシュ時だけ運転される通勤快速みたいな種別や、1日数本しか走らない直通快速みたいなレアな種別ですね。
レアな種別は鉄オタ的には最高の電車ですよね。
わざわざ予定を組んで乗りに行きたい電車って思われるかも知れませんが、ただこれはあくまでプライベートでのお話、いざ自分が運転士として電車を担当しようとすると最悪の電車です。

南海の快急はレア

なぜ最悪なのか?


何が面倒くさいかというと、本数が少ないってことはその電車を担当する機会が少なくなっちゃいます。
週に一回でも担当すればいいですが、少なければ月に1回、何か月に1回しか担当しないことがあります。
そうすればどういうことになるのかと言うと、運転の仕方を忘れちゃうんですよね。
駅を発車して何キロまで加速していいのか、どのあたりからブレーキをかけ始めたらいいのかなど、電車の種別によって運転の仕方が微妙に異なるので、担当回数が少ない種別はどうだったっけとなかなか覚えきることができません。
で、もしその電車が普段走行しない線路を走られると余計に厄介です。
例えば普通は内側線、快速は外側線を走って駅に到着するのに、通勤快速は駅の手前のポイントを渡って外側線から内側線に転線するみたいな感じで、普段は使わない転てつ器を分岐するってなったとき、この転てつ器の制限速度は何キロだっけとなります。
一件、お客さん的には同じ路線を走っている感じの電車も、実は種別ごとにちょっと違う線路を走らされているときがあります。
そんなときどうやって運転していいのかよく分かっていない見習い運転士的には嫌なことで、特に電車の速度制限が設けられている場合、その速度を超えてしまうとATSの保安装置を動作させる原因になるのでマジで勘弁して欲しいですね。
見習い運転士だけではなく、ベテランの運転士でも普段と違うことをすることが多い、特殊な運転方をする電車はミスが多くなりがちです。
事前にどんな運転方をしたらいいのか人に聞いたり、資料を確認して勉強はしているんですけど、実際現場に行けばなかなか上手に運転することが出来ないんですよね。
何回か経験すれば覚えられると思うんですけど、その電車を運転する頻度が少なければ少ないほどなかなか覚えるのが難しいんです。
いっそうのこと思いっきり間違って師匠に怒られて記憶するっていう荒技もありますけど、怒られるのって精神安定上あんまり宜しくないのでなるべく避けたいですね。
個人的には1日数本しか走らないような種別は無くしてくれよと切実に思いますが、お客さんの利便性を考えたらなかなか無くすことは出来ないんでしょうね。
鉄オタ的にはテンションが上がるレアな種別でも、見習い運転士的にはテンションがダダ下がり最悪な電車であることを知って貰えたと思います。

普段は止まる駅を通過する電車もマジでめんどい…

裏話

本数が少ないと言えば回送列車も運転するのあんまり好きじゃないですね。
車掌として乗っていたらマジですることないんで楽なんですけど、運転士として乗ってると普段絶対に止まる駅でも、回送だと通過しないといけないのでマジで運転方が分からないんですよね。
ホームに制限とかあっても止まる列車なら何の意識もしないですけど、回送なら上手いこと速度調節しないといけないのでめんどくさいですね…

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