JRでここだけ!! レアな貨物線を探索 【ゆっくり運転士の鉄道旅】

旅行記

JR唯一の独立した路線名を持つ貨物線。
そんな超マイナー路線を見に行きましょう。
それでは出発進行。

これを見に行こう!!

さて高岡駅からスタートです。
前回乗った城端線はあっち。

前回乗った城端線の線路が左カーブを描いています

あいの風とやま鉄道の線路をまたいで氷見線ホームにやって来ました。

跨線橋を渡って氷見線ホームに来ました

城端線は昼間の閑散時間帯でも1時間待てば列車が来るような本数でしたが…

城端線はそこそこ本数がありますが…

今から乗る氷見線は1時間40分も来ないタイミングがあるのでちょっと乗り鉄しにくいですね…

氷見線は本数が減ります…

現に私もめっちゃ待たされましたww
氷見線のホームから外を見ると、すぐそこに線路が敷かれています。
ちょうど電車が到着しましたね。
路面電車の万葉線です。

ホームのすぐ横を路面電車が通る!!

ちなみにこの会社。
第三セクターみたいですね。
普通の電車や新交通システムで三セクってよく聞きますけど、路面電車で三セクって珍しいですね。
さて列車に乗ります。
氷見線も城端線と同じでキハ40・47系が使用されており今回は2両ともキハ47系ですね。

キハ47系に乗る!!

もちろんワンマン列車でドアは半自動扱いなのでボタンを押して自分でドアを開けます。
列車は高岡駅を発車します。

高岡駅を発車します それにしても雨が…

氷見駅まで16.5Km。
約30分の旅路です。
ここにきてまた雨脚が強くなってきました…
これでまた車窓が何にも見えなくなりましたね…
後面展望なら雨が当たりにくいかなと思いましたが、それを上回る降雨量ですね。
左側。
あいの風とやま鉄道の富山方面行きのホームのさらに左。
上下ホームに挟まれた中線には貨物列車が停車中ですね。
ここで後続の旅客列車に道を譲るのでしょう。
ちなみに牽引機はEF510形ですね。

左を見ると貨物列車が停車中

高岡駅を出てずーっと単線区間を走って来ました。
高岡駅から2駅。
まもなく能町駅に到着します。

単線から線路が分かれました

駅の手前から左右に分岐する線路がありますね。
ここ能町駅は昔コンテナ扱いを行っていました。

能町駅はコンテナ扱いを行っていたのでその名残で線路が多いです

昔と言っても昭和の国鉄時代の話なので大昔ですね。
能町駅の周辺には大きな化学メーカーや製紙メーカーの工場があります。
その各工場からこの能町駅へ専用線が敷設されていて、出来上がった製品をこの能町駅に一旦集めて各地へと輸送されていきました。
その為、この能町駅は貨物取り扱いの一大拠点となっておりこの辺りでは一二を争う規模だったみたいですね。
今、旅客列車に使用されている線路は今走っている線路と、ホームを挟んだ左側の合わせて2線。
右側に見えるのは貨物用に残っている線路と推察されますが、1本の線路を除いて高岡方面から来た列車が行き止まりになる構造になっていますね。

一部線路は剥がされているっぼい

さらにグーグルマップでこの駅を見てみると、左側に線路が敷設されていたんだろうなぁと思えるような空白地帯を見ることもできます。
さてここで1本の線路が左側に分岐していきました。
あの線路はJR新湊線。
皆さん聞いたことあります?
支線以外では唯一、独立した名前を持つ貨物線といった変わった特徴を持つ路線です。
あとで歩いて見に行きましょう。

左に分かれた線路は新湊線 あとで見に行きます

さらに2駅進んで、越中国分駅を発車し、トンネルを抜けると海岸線に出ました。
見えている海は富山湾。
この辺りは雨晴海岸と呼ばれ、富山湾をはさんで立山連峰を望むことができる人気の景勝地になっています。

晴れていれば富山湾越しに立山連峰が見れたのに…

列車は線路のすぐ横が海って所を走って行きます。
列車を横から小突いたらすぐ海に落ちちゃいそうですねww
風の強い日とか怖そう…

海岸線ギリギリを列車が走ります

次の駅は雨晴駅。
この雨晴という地名。
源義経が兄の頼朝より逃避行を行っている中、この辺りで急な雨に遭ってしまい、共に旅をする弁慶が大きな岩を持ち上げ、一行が雨宿りできるようにしたという伝承により名づけられた地名みたいですね。
そうこう喋っているうちに雨がやんで晴れ間が見えてきましたが、この伝承のご利益があったのでしょうか?

雨晴海岸付近を走行中

雨晴駅を発車すると列車は海岸線を少し離れて走ります。
とは言っても海岸線へは歩いて2,3分。
すぐに海に出ることができる距離の所を列車は走って行きます。

雨晴駅を超えると少し海を離れた所を走ります

列車はまもなく終点の氷見駅に到着します。
右側に線路が1本分岐しました。

線路が分岐するとまもなく氷見駅に到着です

氷見駅は1面2線の駅なのですが、今から到着する線路の対になる線路は普段使用されておらず、実質1面1線の駅になっているみたいですね。
そして左側にも線路が見えますが、こっちは本線とは繋がっておらず線路だけ残されています。
はい、氷見駅に到着。

左の線路はどこにもつながっていません…

奥に見えているのが、普段使用されていない2番線。
列車が止まっているのが1番線ですね。

正面が2番線

改札はもう少し奥にあります。

列車は1番線に停車します

1本の列車が到着して発車するぐらいの本数なので、乗降りに便利な1番線だけが使用されているんですね。
さて皆さん。
この天候。
なんか気付くことあります?

この天候に一言いいたい

はい、霰が降っております。

霰が吹き荒れる氷見駅…

さっきまで晴れてたのに…
氷見駅に到着した列車は、10分ほどの折り返し時間であわただしく高岡駅に向けて発車します。

列車はすぐに高岡に折り返します

さすがJR。
しっかり流しノッチをして発車していきましたね。
氷見駅を出て、終端部の奥にやって来ました。
ここにはちょっと珍しいものが置かれています。
これ、何か分かりますか?

氷見駅にこんなものが…

これは腕木式信号機ですね。
この氷見駅で使用されていたのが展示してあるみたいです。

腕木式信号機の展示があります

でこの現示は停止を現わしていて、左側の赤い腕の部分が下に45°降りれば進行を現示します。
この信号機が現役の時を知らないのですが、こんなので遠くから見えるのかはめっちゃ疑問ですね。
氷見駅前に戻って来ました。

氷見駅前から氷見駅口バス停まで歩きます

さてここから高岡方面に戻るわけですが、列車ではなくバスで戻りたいと思います。
というのも列車よりバスの方が圧倒的に本数が多いです。
運賃はそんなに変わらず、所要時間も列車は30分、バスは30~50分なので利便性はバスに軍配が上がりますね。
道中こんなものが…

道中、怪物君の銅像があります

氷見市は藤子不二雄Ⓐさんの出身ってことで市内に作品の銅像がたくさん飾られています。
バス停は駅から5分ほど離れている訳ですが、作品が好きな人には道中も暇することが無いでしょうね。
個人的にはせっかく立派な駅前なのにやってくるバスは1日1本の高校行きと数本の市内周遊。
公共交通機関が使われなくなるのはそういう所やぞって言いたくなるのは私だけでしょうか?
バス停まで歩いて来るとちょうどバスがやって来ましたが…
多分…これじゃない…

ちょうどバスが来ましたが一か八か見送ります

ってことで見送ります。
ここに書かれているバスは全て高岡駅に行くバスですが、ルートが4種類あるので途中で降りる場合は注意が必要です。

全て高岡駅に行きますが、経由地が異なります

さっきのバスは私が降りたい所に行かなかったので、見送って正解でしたね。
純粋に高岡駅に行くなら、1時間に1本から3本くらい来るので列車より便利ですね。
さてお目当てのバスがやって来ました。

次は乗りたいバスが来ました

加越能バスに乗車します。
バスは氷見線に並行して走る経由の系統に乗りました。

氷見線に並行して走ります

米島口で降りました。
ここはJR新湊線の起点である能町駅に近いバス停になります。

途中、米島口で降りました

ここから歩いて行きます。
そうそう。
ここ米島口には万葉線が走っています。
そして車庫も併設されています。

米島口には路面電車の車庫があります

氷見線を見渡せる橋の上にやって来ました。

少し歩くと氷見線を見渡せる橋に着きます 画面右奥に見えるのは能町駅

画面奥に能町駅が見えますね。
そしてラッキーなことにちょうど列車がやって来ました。
氷見行きの列車ですね。
と油断していると、目の前に別の電車が…

橋のすぐ横を路面電車が走ります

万葉線の路面電車ですね。
私が歩いているこの橋の横には線路が並行しています。
タイミングが良いと両方の列車を見ることができるんですね。
本数の加減でお互いを1画面に映すのは難しそうですが…

氷見線の列車を見れるのは本数的にレア!!

さてさらに歩いて今度は新湊線が見渡せる位置にやって来ました。

もう少し歩くとJR新湊線が見えます

こっちが能町駅方面。
見えている場内信号機の向こう側で氷見線と合流します。

場内信号機の所で左カーブして氷見線に合流します

ちなみにさっき氷見線を見ていたのはあそこの黄色い看板の辺りです。

さっき氷見線を見たのはあの黄色い看板の所

そんなに離れていないことを分かってもらえると思います。
能町駅からやってきた新湊線の貨物列車はここの橋の下をくぐってさらに先に進んで行きます。

こっちから来た貨物列車は

ってことで今から向こう側に行きます。

こっちに進みます

橋を下って来たのですが…
これ分かります?

急に消雪パイプから水が…

急に消雪パイプから水が噴き出してきました。
雪は降っていないのですが…
何に反応してるのやら…

靴がびちゃびちゃになりましたww

おかげで靴がえらいことになりましたww
橋を下りてきたところで再び路面電車がやって来ました。

橋を下りると再び路面電車がやって来ました

万葉線は大部分が車の道路と線路が同じ所を走る併用軌道ですが、ここのように一部専用軌道の所もあります。
高岡駅からやってきた電車は越ノ潟駅を目指して走って行きます。
少し先にやって来ました。
先ほど私がいた橋があそこですね。

橋から少し先に来ました

注意信号を現示している能町駅場内信号機に対する遠方信号機が見えますね。
そして先を見ると線路が続いていますが、左手前に分岐している線路は進入できないようにされていますね。

振り返ると線路は先に続きます 左側の線路には進入できないようになっていますね

以前はここから先、工場に繋がる線路があったみたいですね。
さらに先に進んで、荻布踏切まで来ました。

さらに先に進みました

橋がまた少し遠くなりました。
で先がこっち。

終点、高岡貨物駅はもうすぐです

新湊線の終点、高岡貨物駅はもう目の前です。
駅が近づいてきた証にコンテナが見えてきました。
12fコンテナが山積みになっていますね。
右奥にはあんまり見ない形の入換機関車。
そしてその横のコンテナに20Bコンテナが積んであります。

入換え機関車と地味に珍しい20Bコンテナ

これ数が少ないのでめっちゃレアですね。
踏切を渡りました。

踏切を渡って

古めかしい橋梁があって…
線路は先へと続きます。
私はこっち方向に歩きます。

コンテナの横の道を歩きます

少し歩くと駅が見えてきました。

駅が見えてきました

これが駅?と思われるかもしれませんがこれが駅です。

高岡貨物駅です

駅と言ってもお客さんが乗降りする駅ではなく、貨物の積み降ろしを行う貨物駅です。
貨物駅と聞けば、東京貨物ターミナル駅や吹田貨物ターミナル駅など大規模なものが思い浮かびますが、ここは実にこじんまりとしています。
列車が到着して荷物をトラックに移して、トラックの荷物を列車に載せる。
トラックやフォークリフトが慌しく行きかうのが貨物駅のイメージがありますが、それは本数が多い駅のお話。

駅はめちゃくちゃ静かです

ここ高岡貨物駅には1日1本。それも臨時列車しかやって来ません。
先日の地震の後にはここまで支援物資を列車で運び、トラックに積み替えられ各地に輸送されたみたいですが、残念ながら日常使いの需要はほとんどないのが現状です。
この現状を踏まえると画面いっぱいにコンテナが映っていますが、このコンテナは使われていないんでしょうね…
コンテナとコンテナの間にはコンテナを列車に載せる為のフォークリフトが待機していますね。

1日1本(臨時列車)しか来ないので閑散としていますね

で右側を見ると、さっき見た機関車が止まっていますね。

機関車も暇そう…

貨物駅の一番奥まで歩いて来ました。

高岡貨物駅の最遠部まで来ました

さっきの所から500mぐらい歩いて来ました。
さすが貨物駅、広いですね。
高岡貨物駅は終点駅ですが、線路はまだ先へと続いています。

線路はまだ先に進みます

なのでもう少し奥を見に行きましょう。
この道路の右側は駅の敷地内なのですが、何か自由に立ち入れる感じですね。
と思って振り返ったらコンテナで立ち入られないようにブロックされてますね。

コンテナブロックで関係者以外立ち入り禁止

やり方が豪快…
高岡貨物駅を見渡せる位置にやって来ました。

高岡貨物駅を見渡す

いま見えている方向が能町方面です。
一番右側の着発線に列車が組成された状態で待機していますね。
この日は休日でしたが、今からどこかに行くのでしょうか?

1本列車が組成されて待機しています

それにしては入換え用と思われるさっきの機関車以外に、列車を引っ張る機関車が見当たりませんが…
さらに先を見るとまだ線路が続いています。
右側の線路は列車が通っている感じがありますが、左側は長いこと使われていない感じがしますね。

線路は先に続きます

この先の線路は機回し用ですかね?
奥の方を見ると分かりにくいですが、線路は右へとカーブしていますね。

奥を見渡すと線路は右へカーブしています

そうそう、今私がいた場所は第一吉久踏切。

踏切から高岡貨物駅がよく見渡せます

ここからだと駅がよく見えましたね。
新湊線の本当の終点にやって来ました。

少し歩くと新湊線の本当の終点に着きます

先程の踏切から右カーブを描いた線路はここまでやって来ます。
あっちがさっきいた所ですが見えないですね。
線路が草木で覆われていて現役の線路であることを忘れてしまいそうですね。
今の新湊線はここが終点ですが、昔はここから先、まだ線路が続いていました。

昔はさらに奥へと線路が続いていました

路線名の通り新湊駅まで続いていましたが、貨物の減少により今の路線長になりました。
JR唯一の独立路線名を名乗る新湊線ですが、需要の減少によりいつまで残っているのか不安になるそんな路線のご紹介でした。

いつまで残っているのか不安になる新湊線でした

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