仕事の邪魔?子供の手振りに思うこと【ゆっくり運転士のひとりごと】

ひとりごと

休日や大型連休には小さなお客さんが多く乗車されます。
親御さんの中には愛想を振りまくお子さんが迷惑な存在になってしまっているのかと心配される方もいらっしゃいます。
では実際にどう感じているのか?
運転士・車掌・駅員目線で解説します。
それでは出発進行。

お子さんから愛想を振りまいて頂いてどう感じるのかはその人次第な部分が大きいです。
そういうことに全く興味ない人は一定数いて、そんな人は何をされてもフル無視します。
そういう人に当たった人はごめんなさい。事故だと思って下さい。
逆に友好的な人は、かわいいなぁとか癒やされるなぁと思いながらなんとか返答してあげようといった行動を取ることが多いです。
体感的には無視する人より、友好的な人の方が多いです。
それぞれの職場でどんな対応が取れるのかはまちまちです。
どんなことができるのか細かく解説します。

お子さんに愛想を振りまいてもらえるポジションNo.1なのが運転士です。
駅だけでなく、走行中の駅間でも手を振ってお見送りしてくれるお子さんが多いです。
小さい子が一生懸命手を振っているのを見ると微笑ましくなんか返答してあげたいと思うのが人情です。
運転士が出来る返答は手を振ってあげるのか、警笛を鳴らしてあげるかの2択になります。
でも残念ながらこの対応を全くとれないときがあります
例えば気付かなかったとき
外から電車が見える場所であったとしても、電車からそこに人がいるのか分からないときがあります。
他にも電車を駅に止めるために集中している時も停止位置を注視しているのでそれ以外の場所だと気付きにくいです。
あとは添乗者がいるときは存在に気付いたとしても何の対応も出来ません。
というのも、運転中はしっかりとマスコンやブレーキを握り続け、警笛は危険を警告する目的でしか使用してはいけません。
お偉いさんが横にいるときに手を離したり、警笛を鳴らしまくったり舐めた真似をするとあとでお叱りがあるのでそこは察して頂きたいです。
それ以外の時なら全力で返答出来るので、手を振ったり警笛を鳴らすわけですが、体感としては警笛を鳴らしてあげた方が喜んでくれるような気がしますね。

一番前で運転していると小さな子がよく見えます

車掌は運転士と違って走行中に手を振ってくる人にはほぼ気付けません
運転士と違って外を常時見ている訳では無いですし、後ろの風景は一瞬で過ぎ去って行くので気付いたとしても時すでに遅しのパターンが多いです。
よくあるのは駅で手を振ってくれるパターンと、車掌ならではとして走行中のお見合いと車内巡視に訪れた時のパターンがあります。
発車の時や走行中に手を振ってもらえる運転士と違って、車掌の場合は比較的時間がある場合が多いです。
駅に停車中でホームに出ているときや、次の停車駅まで時間のある列車での車内巡視など、手を振り返してあげる以外にもそこで会話を楽しんだり、時には電車のシールをプレゼントするなど運転士とはまた違う返答方法をすることが出来ます。
そしてちょっと気まずくなるのが走行中にお見合いしたとき。
車掌は走行中車内の方を見ていて、そのとき後面展望や車掌さんがどんなことをしてるのやろうと見てくる子供と目が合うことが多々あります。
この時お互いに手を振り合ったとして、どのタイミングで終わらせたら良いのか少し戸惑うときがあります。
子供ってずっとやってますからね。
こっちはさすがに恥ずかしくなってしまいますねww

電車内で手を振りあうと終わりのタイミングを逃すこともあります…

運転士や車掌と比べて駅員に対して愛想を振りまいてくれる子は結構レアです。
とは言っても0ではなくて改札を通りがてらや窓口対応後に手を振ってくれる子がいます。
珍しい子がおるな~と思いながら、駅員としてできることは手を振り返してあげるぐらいですかね。
時間のあるときに絡んできてくれるような子には記念のスタンプを押して行く?と声をかけてちょっとした体験をさせてあげるようなこともありますね。

改札で愛想を振りまいてくれる子もいます

小さい子が手を振るなどして愛想を振りまいてくれることは働いている身として嬉しくなる出来事です。
迷惑をかけてしまうのではないかと心配される方もいますが、余裕のある時ならなんら問題はありません。
なるべく返答してあげたいなとは思いますが、それが叶わない事も時々あります。
そのあたりをご理解いただけると大変ありがたいですね。
あと個人的には返答をしてあげた時に、子供よりもその親御さんがめちゃくちゃ喜んでくれるのが一番好きですね。
お互いが笑顔になるような日常が今後も続いてくれることを願って動画を締めくくりたいと思います。

今回の話小さな子供達から愛想を振りまいて貰えるから嬉しい感情を抱くことになります。
これが大きい子供達だと…
あとは言いたいことはなんとなく分かりますよね…
そこは察して頂けると幸いです。

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