激増!! 鉄道会社で日々増えている事故って?【ゆっくり運転士のひとりごと】

ひとりごと

はじめに

鉄道会社で最近問題になりつつあるとある事象。
本気で解決する気のある鉄道会社とそうでない鉄道会社の対応が今後変わるかも知れません。
どうやって問題を解決するべきなのか解説します。
それでは出発進行。

どんな問題が発生しているのか?


日本では平均寿命が延び高齢者がドンドンと増えている。
このことは皆さんご存知のことだと思います。
高齢者が増えてくることによって鉄道会社ではとある事故が多く発生しています。
どんな事故かと言うと、それはドア事故です。
電車を降りようとしたときにドアが閉まってきて当たった、挟まった、その弾みで転倒、骨を折った、頭から流血した。
こんな事故が高頻度で発生しています。

閉まろうとしたドアで怪我をする事故が多発してます…


降りようとしている人がいるのにドアを閉めるのは車掌の怠慢やろうと思われるかも知れませんが、自分から車内が見える1番後ろの車両ならいざ知れず、それより前の車両でまだ降りようとしている人がいるなんて見えないので分かるわけがありません。
しかも普通の人なら開いているドアの真ん中から乗り降りしますが、高齢者はドア近くの手すりを持ってゆっくり降りることが多く、車掌が閉めたドアを開け直したとしてもドアに当たってしまうことが多々あります。

健康な人はドアの真ん中から、お年寄りはドアの端から降りる傾向があります


車掌的には所定の停車時間を確保して乗降が終わったと思ってドアを閉めたのに、何らかの理由で降り遅れた老人がドアに当たって怪我をしたとなれば貰い事故以外のなにものでもありません。

こんなことがありました


とある駅に到着したときのことです。
駅に着いたのでドアを開けて出発時間を確認しつつ、お客さんの乗降を見守っていました。
ちょうど朝ラッシュが終わるかなぁぐらいの時刻だったので、ホームにはまだある程度の量のお客さんがいました。
そして駅の構造的に電車の前の方から乗ろうとするお客さんが多い駅だったので、1カ所に固まった人が乗り込み終わるのを待っていました。

ホームにはある程度のお客さんがいたので乗降に時間がかかっていました

ドアが開いて30秒ほど経ったころにようやくお客さんの乗り込みも完了しましたが、駅員が車椅子のお客さんを案内し始めました。
で、車椅子の人も乗車し終わりやっとドアを閉められるなぁと思って車掌スイッチを閉にしたところ、前の方から電車を降りようとする人影が…
すぐにドアを開け直しましたが、その人がホーム上に転倒して行くのを目撃しました。

ドアを閉まると降りようとする人が出てきてドアを開けなおしますが…

やらかしたと思いながら、その人の所に駆け寄って怪我の無いことを確認して駅員に引き継ぎ運転を継続しましたが、その後すぐに助役の事情聴取が始まったのは言うまでもありません。
後々話を聞くとその人はおばあさんで、真ん中の座席に座っていて駅について立ち上がってドアに行こうとすると乗ってくる人の波に押されてなかなか降りられず、いざ降りようとしたら閉まろうとしたドアに当たって転倒したということでした。

乗る人に押されて降りれなかったみたいです…

感覚的にはコンマ何秒でドアを開けなおしたので、ドアに当てた感覚は無かったんですけどね…
ありがたいことにこのドアの事故では私に何かペナルティーがあったわけではないので良かったですが、転倒して骨折した、頭を打って寝たきりになったとかなれば、私も後味が悪いです。

どうやって防ぐか?


テレビなどでは放送されることはありませんが、様々な要因により日々お客さんが閉まるドアに当たって怪我をしたと言う事象が発生しています。
そんなとき助役から事故防止として、お客さんの乗降をしっかり見て落ち着いてドアを閉めましょうってありがたいお言葉を頂きます。
お客さんの乗降を見守るにしても車内からの降り遅れの人なんて1番後ろの車両しか見えないですし、落ち着いてやるにしても定められた停車時間分駅に止まってドアを閉めるだけなので、落ち着くもへったくれもありません。
本気で改善する気が無いからこんな適当なことが言えるんですよね。
本気で改善したいならこうするしかありません。

静岡鉄道株式会社ホームページより引用です。

静岡清水線 運行計画の変更について
停車時間の見直し

高齢化社会の進展に伴い、各駅の停車時間を見直します。
新静岡駅~新清水駅間 ラッシュ時間帯の所要時間 22分から24分に変更
その他時間帯の所要時間  21分から23分に変更

静岡鉄道株式会社ホームページ

停車時間が増えることで単純にドアの開いている時間が長くなるので、動作がゆっくりのお年寄りも安心して乗り降り出来るようになりますね。

ドアが開く時間が長くなれば事故は減らせる

乗務員的にも電車が遅れたときにドアを開ける時間を削ったりする必要がなくなるので助かりますね。
ただ電車に乗るお客さん的には、各駅の停車時間が長くなれば目的地まで時間がかかることになるのであんまり歓迎されないでしょうね。
高齢化社会により電車に乗る人も高齢化。
特にお年寄りが多く移動するお昼の時間帯はお客さんの乗降りも少ないので、車掌もドアを早く閉めがちです。
元々停車時間もそんなに取っているわけではないので、お年寄りが降りきれないことは十分に考えられます。
そんな中発生するドアの事故。
今後どう減らしていくのか?
各社の対応が分かれそうですね。

裏話

停車時間が長くなればドア事故が減るのになぁってよく話をするんですけど、その時に言われるのがでも0にはでけへんやんって言われるんですよね…
まぁ確かに駅に5分とか止まっていても寝ていたお客さんがドアが閉まる間際に降りてきて、何で今降りてくんねんってなるので事故を0にはすることは出来ないと思います。
でも、ドア事故で一番多いのが単純に駅に停まっている20秒、30秒の間に降りきれないって人が増えているわけで、停車時間が増えてその人が減れば事故は減るはずなんですけど何で理解してもらえないんですかね…

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