嫌な鉄オタ 好きな鉄オタの違いってなに?【ゆっくり運転士の質問返し】

質問返し

最近増えつつある迷惑な鉄オタ。
鉄オタの端くれとして働いていると嫌な鉄オタも多く見てしまいます。
どんな鉄オタを迷惑と感じるのか僭越ながら解説します。
それでは出発進行。

こんな質問を頂きました。
色々な鉄道オタクがいると思います。
鉄道側からするとどういうオタクがよくてどういうオタクが嫌でしょうか

嫌な鉄オタってどんなオタク?

迷惑だと感じる鉄オタは数々ありますが、全てを喋ると話が長くなってしまうので3つに絞ります。
まずは1つ目 話を聞かない奴
駅で電車を撮りたいという人が多くいます。
写真を撮るにあたって多くの駅で、黄色い線から下がってとか三脚・脚立を使わないでという旨の案内がされています。
しかしながらそのルールを逸脱する人が多々います。
ルールを逸脱している人に対しては、そのルールを知らない可能性があるので適宜声をかけに行くわけですが、言っても聞かない人がいます。
電車が来たら下がるから大丈夫と言い訳してみたり、その場では従ってみてちょっと目を離したら元の状態に戻してみたり、声をかけられた時点で是正すべき状態になっている訳でこんな鉄オタは迷惑ですね。
ただこう言うと一般人もルールを無視しているときがあると反論され確かにその通りなのですが、一般人がルールを逸脱して写真を撮るのは引退電車やドクターイエローみたいな有名なレア列車などごく限られた場合のみで、配給列車・試運転列車など一般人からしたら興味のないときでも撮り鉄は群がるので頻度が違うやろうと言いたいですね。
そして本来そういう人にマナーを教えるのがお前らオタクの仕事やろ、何一緒になって迷惑な行為をしているねんと声を大にして言いたいですね。

ルールを守らない奴は迷惑です

そして2つ目 時間をとる奴
窓口にやってきて、意味の分からない一筆書きルートの切符を発券してくれとやってくるお客さんは、時間もかかってマジで迷惑ですっていう話ではありません。
ここでの時間をとると言うのは業務外のことに時間をとられる話です。
お客さんと接するにあたって時には世間話をすることもあります。
よく知らないお年寄りの話相手になってあげたり、常連のお客さんと日々の変化の話をしてみたり色んなパターンが考えられますが、この手の世間話は数分で終わります。
ところが時には何十分、下手すら1時間近く時間が取られる人がいます。
今、目の前に止まっている電車について熱く語られたり、唐突に電車クイズを出してみたり、基本的に相手から一方的に話をされる訳で、聞いているこっちはどうやっていなそうかなぁと感じている時点で全く会話になっていません。
まぁ暇な時ならいいのですが、別にやらないといけないことがあるとちょっといい加減にして欲しいなと感じてしまいますね。
で、さらにややこしいのが特定の性別の相手に対して異常に絡みに行く人がいると言うことです。
詳しくは察して欲しいのですが、わざわざ探して絡みに行っているのを見ると、申し訳ないですがドン引きです。
まぁ私から言えることは、こういったちょっと…なお客さんの情報は直ぐに広まっているので自重された方がいいと思いますよ。

無駄話で時間を奪う奴は迷惑です

最後に3つ目 自己中系
世の中自分の気に入らないことは多々あると思います。
で、そういったことが自分の身に起こった場合、鉄道会社に対しては何をやってもいいと勘違いしている奴がいます。
例えばお目当ての電車を撮ろうとしたら対向電車が来て被ってしまった
切符に押される判子の位置が気にいらない
重箱の隅をつついたような規定を持ち出して自分より知識のない奴がいる
などなど不平不満を感じた時にその場で暴言を吐いてみたり、撮影してネットで晒してみたりやりたい放題な行動を取られる人がいます。
初めに知って欲しいのは、鉄オタの常識は働いている人にとっては知らないことの方が多いですよ。
マニアの鉄道員は心得ていて地雷を踏まないようにしている場合もありますが、そういう人はレアキャラです。
相手に対して100%の要望を通そうとする考えはおこがましいと自覚して頂き、もう少し広い心を持って接して頂きたいと思いますね。

ここまで鉄オタのネガティブキャンペーンをしてしまったので、今度は逆にありがたい鉄オタを2つあげておきます。
まずは1つ目 広い心の持ち主
複雑な切符や補充券など手間のかかることを依頼される場合があります。
こういう切符、皆さん大好きですよね。
まぁこの手の切符の発券を嫌がる人もいますが、個人的には自分の趣味もかねて発券してあげたいと感じるタイプの人間です。
話を戻して、このような切符を発券するにあたって事前にルートが分かるものを準備して頂いたり、時間かかってもいいですよ~と一言声をかけてくれる心の広いお客さんはとてもありがたいです。
切符に限らず普段やらない取扱いを行う場合、間違いがないようにマニュアルを見ながら作業したり、上役に問題ないか確認したりすることになるのでどうしても時間がかかりがちになります。
こちら側の不慣れでお客さんに迷惑をかけてしまうことに関して、広い心で問題ないですよという態度で接して頂ける方は大変ありがたいです。
そして2つ目 案内は任せろ
電車は時として遅れたり運休したりします。
そういった場合、総じて駅や車内は大混乱に見舞われます。
振替方法や切符の払い戻し、多くのお客さんが駅員や乗務員に情報を聞きたいと殺到する中、鉄オタの方は自身に必要な情報をネットで収集しつつ、次の行動をどうするのか自身で考えて行動して頂けます。
そして、時にはお客さん同士での情報交換の先導役になって頂けることもあるので、駅員や乗務員の負担を減らしてもらえる行動をして頂けるのは大変ありがたいですね。


迷惑をかけないようにして鉄オタライフと楽しみましょう

総括すると自分自身のことしか考えず、自身の利益の最大化しか考えないような鉄オタは総じて迷惑な存在に成り下がりますが、周りをしっかりと見て行動できるような鉄オタはありがたい存在になることを知って貰えたと思います。
皆様の今度の鉄オタライフが良いものになることを祈って話をしめさせてもらいます。

私も一応鉄オタの端くれとして、仕事中は要望を察してあげたり、プライベートでは迷惑をかけないように行動しているつもりですが、まだまだ至らない点も多々あると思います。
これが正解っていうようなことは無いのでなかなか難しいですが、ちょっとずつ行動を改善していきたいですね。

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