運転士への道のりPART.1 社内試験編

運転士になるまで

運転士になるために必要なもの

運転士になるために必要なもの
それはずばり、暗記力です。
あなたが運転士になるためにまず行わないといけないのが、社内試験を突破することです。
この社内試験を突破しないと、運転士になることができません。
では社内試験は一体どんなことを勉強すればいいのでしょうか?

 

筆記試験


鉄道会社の筆記試験で出題される問題は、営業運転の2種類です。
これだけを聞かれると何のこっちゃと思われそうですね。

まずは営業。
営業は、旅客営業規則いう規定を全て覚えます。
例えば切符を無くしたお客さんにはどの様な対応をするのか?とか、電車が遅れたときにお客さんにどの様な対応をするのか?などなど
営業はお客さん応対を行うのに必要な知識になります。
鉄道会社のホームページには、キップのルールなどと呼ばれるページがあって、これを明文化した規定を覚えます。

次は運転。
運転は、運転取扱実施基準という規定を全て覚えます。
私の動画をよく見て頂いている方には既に知って貰えていると思いますが、鉄道に関する技術上の基準のことですね。これを全て覚えます。
線路や鉄道施設の名称や役割、異例時における取扱い方など、お客さんには直接関係の無い電車を動かすために必要な知識になります。

結局は暗記力


営業も運転も、今までの人生で誰も勉強したことも無い範囲を、ただ暗記するだけなのでものすごい暗記力が問われます。
鉄オタなら案外分かりそうな気もしますが、残念ながらその考えは甘いです。

例えば運転でこんな問題を出題されます。
信号とは何か?
さて皆さんはどう答えますか?
緑とか黄とか赤く光るやつとか、ざっくりはダメですよ。
では正解はこちら
信号は係員に対して、列車又は車両を運転するときの条件を現示するものをいう。
答えを言われれば確かにそうやなと納得しますが、これが全て書けないと正解にはなりません。

じゃあ、ついでなので営業も1問出しましょう。
乗車券類の発売時間はいつからいつまでか?
さて皆さんお考え下さい。
切符を買う時間なんて考えたこと無いかも知れませんね。
でも皆さんが電車に乗る前に絶対にやってることですよ。
では正解発表です。
駅において発売する乗車券類の発売時間は、その駅に発着する始発列車の乗車に必要な時刻から終発列車の発車時刻までとする。
前項にかかわらず、乗車券類については、その発売時間を別に定めることがある。この場合、この旨を関係の駅に掲示するものとする。

皆さん分かりましたかね?
こんな感じの問題が出題されます。
問題によっては穴埋め問題も出題されますが、全てを記述しなさいと言う問題もあるので、基本的には規定を全て覚える必要があります。
さすがにこんな細かいところは出えへんやろと思うところもありますが、それを除いたとしても莫大な範囲を暗記する必要があります。
しかも意味を問われる問題なので、言い回しもしっかりと暗記する必要があります。
いくら鉄オタでもさすがにこんなことは知らないと思うので、あまりいいハンデにはなりません。
精々、答えを聞いたらなんとなく意味が理解できるぐらいが利点ですかね。
正直、規定は覚えているけどその意味は分からんみたいな人が結構います。
とりあえず社内試験を突破するために規定を覚えて、その意味をこれからの見習い期間で覚えるって感じになります。
で、筆記試験が終われば次は適性検査です。
適性検査を解説すると長くなるのでまた次回解説します。
適性検査を突破すると最後は面接です。

最後は面接


運転士になる為の長い勉強期間に耐える覚悟はあるのか?
また運転士になったあとも大丈夫そうか?
どちらかと言えば確認の意味の面接が実施されます。
良いことを喋るよりかは、いらないことを喋らないことが重要です。
どれだけ筆記で高得点を取っても、面接でこいつやらかすなと思われれば落とされることもあります。
ちなみに私は過去にそれで落とされてますww
軽ーい圧迫をされるときもありますが、頑張ります。やる気あります。途中で投げ出しませんをアピールしとけばなんとかなります。
で、この面接を突破すればやっと運転士になるための第一歩、運転士見習いになることができます。


どうやって勉強したのか


社内試験での一番の鬼門はやっぱり筆記試験です。
ただ規定を覚えていく単純作業に、どれだけの時間が割けるのかが重要です。
覚えの早い遅いはありますが、結局は時間をかければなんとかなります。
まぁ本人のやる気もあるとは思いますがね…
皆、暗記シートを作ったり単語帳を活用して隙間時間に勉強してましたね。
私はノートに覚える所をまとめて、乗務中の駅間の時間でひたすら車掌台で勉強してましたね。
お客さんからしたら、あの車掌何してんだって思われてるかも知れませんが、一見は何かの資料を見てるだけなのでカモフラージュしながら勉強してました。
一応誤解の無いように言っときますが、当然駅に近づいたらちゃんとやることはやってますよ。
あくまで駅間の長い区間や、次の停車駅まで暫く通過が続く場合に勉強するって感じですかね。
これからの時代、車掌はワンマン化でガンガン減らされますし、会社的にも運転士を増やしたいのは明白なので運転士になって置かないと自分の将来が不安ですからね。
なりふりかまってられなかったのが正直な思いですね。

裏話

運転士になるための試験なので当然落ちることもあります
一回ですっと合格になる人もいれば何回も何回も受けてようやく合格できる人もいます。
何回も受けていると結構周りから馬鹿にされることもあるんですけど、それでもチャレンジして合格した人を見ると諦めない心って本当に大事なんだなと感じますね。

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