運転士への道のりPART.9 師匠ガチャって?

運転士になるまで

師匠って?


無事に教習所を卒業すると、いよいよ実技講習が始まります。
実技講習期間中の、運転士見習い指導運転士共に乗務して、運転のイロハを叩き込まれます。
私のような運転士見習いは、運転を教えて貰う指導運転士のことを、師匠と今後呼んでいくことになります。
今まで○○さんと呼んでいたのを、この日を境に師匠と呼ぶのでちょっと違和感がありますね。
運転を教える師匠と運転を教わる弟子。
この人間関係は会社にいる中では一生続きます。
しかも師匠が何人もの弟子を育てていたら、私からしたら兄弟弟子がいたり、師匠の師匠をおじいちゃんと呼んだりしてちょっとややこしくなってきます。
大所帯になってくると○○ファミリーなどとなって、一族で何かイベントをやったりもします。
良くも悪くも絆を意識することになります。 
私は正直面倒くさいです。
でこの師匠制度はなにも運転士に限ったことではなく、見習い車掌になったときも教えて貰う人は師匠ですし、駅員でも最初に仕事を教えて貰う人を師匠と呼びます。
基本的にはマンツーマンで仕事を教えて貰うのでこの文化になってます。

師匠ガチャ


駅員とか車掌の時代なら、師匠にくっついて仕事を教えて貰う期間は短いです。
駅員で数週間、車掌なら1、2か月ぐらいです。
でも運転士なら約半年
期間の長さが全然違います。
普通の会社のOJT期間もこんなには長くないですよね。
しかも狭い運転台の中で2人ずっーと一緒にいるので、人間関係がめちゃくちゃ大事になります。
一昔前なら手を出されるのは日常茶飯事でしたし、今でもパワハラまがいの言動をする人もいます。
実際問題運転台の怒号がお客さんに聞こえてご意見に繋がることもあります。
なのでその人間関係に耐えれない人もいます。
師弟関係が悪すぎて見習い関係が終わった後に、師弟同士喋っている所を見たこと無い人もいるので、見習い期間中にどんなことがあったのかめちゃくちゃ気になるときもあります。
逆に見習い期間中に師弟がめちゃくちゃ和気あいあいとしていたとしても、周りから楽しそうにしていておかしいみたいな訳の分からない因縁をつけられる場合もあります。
ほどよい師弟の関係が求められるわけですが、残念ながら見習いからあの師匠が良いみたいな指定はすることが出来ません。
乗務区の上の人間が組み合わせを考えるので、私達にはどうすることも出来ません。
こいつは勉強が出来へんから厳しい師匠をつけようとか、仕事に対する熱意がたらんから厳しい師匠をつけようなどなど、どんな会話がされているのかは詳しくは教えてはくれませんが、まぁこんな感じでしょう。
一応、相性とかも考えてるで~とは聞きますが、何を基準の相性なのかよく分からないですけどね。
そんなこんなで上が考えた師弟の発表をされるわけです。
この時点では見習い生にも余裕があるので、「もしあの嫌な人になったらどうする」とか「あの嫌な人はお前になるで~」とか軽口を叩き合います。
で上司からドキドキの発表をされ、あから様に嫌な顔をする人、顔が死んでる人、内心喜んでる人、色々出て来ます。
自分にとっていい人、悪い人かによってここで一喜一憂するわけですが、一見いい人と思っいても自分に合わない人もいますし、運転台で性格が変わる人もいるので、ここで良かったと思っても実は大外れってパターンもないわけではありません。
まぁただ元々悪いと思っている人は、大体相性最悪ですけどね…

私の師匠は?


この人やったらええかなぁと思っていた人の一人だったので正直ラッキーでした。
師匠がどう思っているのかは分からないですけどねww
周りの人からも良かったやんと声をかけられるので、大きく心配する必要は無いのかなとは思います。
ただ運転台で性格が豹変する人なら分からないですけどね…
というわけでひとまずは一安心ですが、これから長い実技講習期間が始まります。
まずは運転する路線のことを覚えることからスタートです。

裏話

師匠が過去に見習い生を付けたことがあるなら自分から見て兄弟子、姉弟子ってなるんですよね。
兄弟子、姉弟子がいるなら師匠ってどんな人でどんな教え方されましたって聞きに行くんですけど、含みのある笑い方でこんな感じやったで(意味深)って言われたら、めっちゃ怖くないですか?(ガクブル

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