運転士への道のりPART.4 運転士になるために勉強する科目って?

運転士になるまで

どんな科目があるの?

まずは運転法規
運転法規は電車を運転するにあたって、必要なルールを勉強します。
例えば黄色信号を見たらどうするのか?
とか、この標識は何を意味しているのか?
とか、事故が発生したときどうするのか?
などなど電車を運転するにあたって必要な知識を学習していきます。
基本的には国が定めた、鉄道に関する技術上の基準を定める省令を参考にして、各鉄道会社が個別に規定している、運転取扱実施基準の範囲を勉強していきます。
各鉄道会社によって、電車を運転するときのルールは少しずつ異なるので、あんまり喋っちゃうと、どこの会社で働いているのか一発でバレてしまいますね。


運転理論
運転理論は電車が動いているときに、電車にどの様な現象が発生しているのかを勉強します。
例えば、駅から発車した電車が加速していったとき、1分後に速度が何キロになっているのか?
とか、1編成の列車にあるモーターの数からどれだけの力をだせるのか?
とか、電車がブレーキをかけたときどれだけ減速していくか?
などなど、電車が動いたり止まったりする現象に対して、計算を行ってどの様な状態になるのかを勉強していきます。
電車の勉強というよりかは、物理の力学の範囲ですね。
電車を動かそうとするなら、レールと車輪の間の摩擦、空気の抵抗、カーブやトンネルなどで発生する抵抗など、電車を動かすことに邪魔する力に対して、電車のモータ1台当たりの出力が、電車1編成となったときにどれだけの力を出せるのかを計算で求めていきます。
正直、運転士になってこれって必要って思うような知識ですねww


車両
車両は電車の構造を勉強します。
どんな装置がついているのか?
その装置がどの様な働きをするのか?
台車、モーター、ブレーキ機構なとなど
電車にある全ての部品のことを勉強します。


電気
電車を動かすに必要な電気について勉強します。
鉄道で使用する電気は電車を動かすだけでなく、信号保安装置でも電気を利用して動作させています。
例えば信号なら、赤黄緑などを点灯させて電車に出していい速度を指示するために電気を使用しますが、ここに電車がいてるよと判別するためにも電気回路を応用して検知しています。


線路
線路と聞かれればレールのことだと思われそうですが、線路はレールだけではありません。
レールの下の路盤や、電車に電気を供給するための電線、駅の機器を動かすための電線などなど、レールの下の部分や、レールの上にある様々な電気配線も全て線路の範囲になります。


この様に運転士になるためには、様々な科目の勉強をする必要があります。
勉強って言っても話を聞くだけでしょと簡単に思われているそこのあなた。
その考え甘いです。

テストテストテスト


教習所での約3ヶ月間は、修了試験に合格するために勉強しています。
で、その修了試験までの間に中間試験があります。
修了試験は国家試験なので絶対に合格しないといけない試験ですが、この中間試験は確認の意味のテストなので、極端な話合格点に足りていなくても、絶対に教習を辞めないといけないみたいなことはありません。
ただ残念ながら、中間試験に落ちると言うことはそのまま勉強を続けていても、修了試験を合格できる確率は低いです。
今までの勉強方法では、理解できていないってことになるので、勉強方法を変える必要がありますね。
修了試験ぐらいなんとかなりそうな感じがしますが、残念ながらこの修了試験は国家試験なんですよね。
本来は国が行う試験を教習所が代理で行っているので、当然試験は厳正に行われます。
カンニングできるとか、試験の問題を教えてくれるとかそんなのはありえません。
逆にそれをやってしまって、国にバレると教習所の免許を取り消されてしまいます。
そうなればその会社では、自社で運転士を養成できなくなってしまいます。
会社として運転士を養成できなくなってしまうと、当然どうなるのか分かりますよね。
他の会社にお願いするのも1つの手でしょうが、ある程度の規模の会社になると1回で何十人もの運転士を養成するので、それを他の会社がやってくれるのはほぼ無理でしょう。
自社で運転士を養成できないと会社として大ダメージを食らうので、たかが一教習生のために便宜を図ることはありえません。
なので試験は厳正に行われます。
で、この様な試験の合間合間に、小テストが行われます。
基本的に抜き打ちで行われるので、日々の勉強が欠かせません。
しかも科目ごとにあるので、1日に2,3回小テストが行われる日もあります。
で、残酷なのがこの小テスト、結果が張り出されてしまうんですよね。
誰が高得点を取った、点数が悪かったetc全部分かってしまうので、そこで序列とかも発生します。
であまり悪い点を取っていると、先生にも目を付けられてしまい、授業とかでもわざと難しい問題を聞かれて答えられなかったら全体責任で、そいつに残って同期が教えろみたいな面倒くさい事態が発生することもあります。
勿論残った時間に残業代が出ることはないですよ。
個人的には教えるのはお前の仕事やろ、なにこっちに押しつけとんねんとは思いますが、良くも悪くも運転士同期の絆が~で片付けられるので、一ぺーぺーにはどうしようもありません。
さっさと家に帰って復習したり、予習したり、ダラダラしたいのに無駄に時間を取られてマジでオコです。
で、出来ていない人に頑張って教えるわけですが、教えたことを理解しようと努力してくれる人ならいいのですが、中には教えて貰って当然みたいな感じで接してくる人もいます。
どこが分からないのか確認しようとすると全部って言われたりすれば、流石に授業受けてんねんから多少は理解する努力をしろと思いますね。
もうそうなれば私がイライラして教えるのが面倒くさくなるので、教えたがりの他の人にバトンタッチですね。
自分の精神安定が大事ですし、こんなこと言ったら悪いですけど最後は自分の努力ですからね。
努力する気のない奴に労力を割いても時間の無駄だと個人的には思いますね。
まぁ冷たい奴と思われているかも知れませんね。

裏話

さぞかし皆、真剣に授業を聞いていると思われるかもしれませんが、全然そんなことないですよ。
皆さんの学生時代にもいてたと思いますが、寝る奴内職する奴色々いますよ。
個人的には授業を聞こうが聞いてなかろが、最終的には修了試験を合格すればなんでもいいとは思いますけどね。
ただ、怒る先生と怒らない先生で態度をあからさまに変える奴はいかがなものかと思いますよ。
どうせ職員室で情報が共有されているのに、無駄な努力お疲れ様です。

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