運転士への道のりPART.5 地獄の中間試験

運転士になるまで

中間試験って?

前回、運転士になるために必要な勉強科目について解説しました。
それぞれの科目で勉強する時間はマチマチです。
短い科目なら10時間程度、長い科目だと100時間近い勉強をします。
で、国の基準でそれぞれの科目で一定の時間を超えると、中間試験が実施されます。
なのである程度の日数が経つと、ドンドンと中間試験を行わないといけない科目が増えてきます。
今週は法規と理論、来週は車両みたいな感じで中間試験が一気に押し寄せます。
そして残念なことにこの中間試験は、ただ受ければいいものではありません。
当然、ある一定の点数を取らないといけません。
つまり赤点を回避しないといけません。
皆さんは、今まで高校や大学で行ったテストの赤点って何点でしたか?
30点?40点?
残念ながら運転士の中間試験は、そんなに低くはありません。
この中間試験の赤点は60~80点未満
なんでこんな曖昧な基準になっているかというと、会社によって赤点の点数が違うみたいなんですよね。
この学科の講習はうちの会社ではこうしますって言うのを国に報告して、それでいいよと許可を貰ってやっているので会社によって若干ルールが異なっています。
なので今回は間を取って、赤点が70点って言うことにして話を進めますね。
では中間試験で70点を取れば無事に合格するかと言われれば、残念ながら話はそう簡単ではありません。
例えばテストの大問が5つあったとして、それぞれの大問で20点の配分がされていたとします。
大問1~4を満点80点を取って、大問5を全て間違ったとしましょう。
全体的な点数は80点で十分合格ラインですが、残念ながらこのテストの点だと赤点です。
というのも1つの大問の中で半分以上の点数を取らないと、いくら合計で70点以上取ったとしても不合格になってしまいます。
なのでいくら自分の得意なところで点を取っても、全く意味がありません。
全ての範囲を理解していないといけなく、1つのことを深く勉強するよりかは、広く浅く勉強する能力が問われます。
ではもし不合格になるとどうなってしまうのでしょうか?

不合格になれば?


赤点を取ってしまうと補講が待っています。
大問の1つが半分のラインを下回ってしまった場合は、その分野の補講を行えばいいですが、70点の合格ラインを下回っていたとすれば全ての範囲で補講をする必要があります。
で、これが1科目だけならまだ挽回するチャンスはありますが、複数の科目を落としてしまうと話が変わってきます。
中間試験はあくまで中間試験。
最終的な目標は修了試験を合格することです。
なので中間試験を落としてもなんとかなりそうな気がしますが、残念ながら話はそう単純ではありません。
中間試験が終わった所で修了試験までの間も当然授業があり、まだまだ覚える範囲は増えていきます
範囲がある程度絞られている中間試験で合格点が取れず、全ての範囲を覚えないといけない修了試験を合格できると思いますか?
落とした科目が1,2科目で点数も惜しかったとなれば、ここから本人の努力でなんとかなります。
でも、複数の科目でしかも大幅な赤点を取ってしまうと、ここから挽回するのはかなり厳しいとなんとなく想像できると思います。
で、教師陣もそれを分かっています。
なのでこの時点で、もしあまりにも成績が悪いと残念ながら、教習所の先生方から引導を渡されることになります。
そうなれば残念ながら乗務区へ強制送還させられます。
勿論先生方もそうならないように色々努力してくれますが、残念ながら本人がある程度の努力はしないといけないですからね。

裏話

試験が近くなれば誰でも必死になりますね。
ここがテストに出るとか、出ないとかどこから出てきた真偽不明の情報が出回るんですよね…
それにいちいち一喜一憂していては体が持たないので適当に受け流すんですけど、周りが浮足立っている雰囲気マジで嫌なんですよね…
特に普段の授業は好き勝手していたのに、テスト前だけギャーギャー騒ぐ奴マジで何とかならないんですかね…

コメント

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