運転士への道のりPART.8 卒業できるか?修了試験

運転士になるまで

修了試験はどんな感じ?


修了試験は中間試験よりも短い日程で一気に実施されます。
1日、数科目数日間かけて試験をします。
午前中が試験時間に充てられるので、イメージで言うと中学校や高校の試験みたいな感じですかね。
1日目は、国語、英語、社会。
2日目は理科、数学。
学校なら昼から帰宅することは可能ですが、私はお仕事なのでそんなことは出来ません。
試験の後は通常の授業が待っています。
でこの勉強した範囲が明日の試験範囲になるので、直近に勉強できてラッキーと考えるのか、直前まで勉強できないのでアンラッキーと考えるのかは人それぞれですね。

試験日のルーティン


試験の当日は、朝教習所に来て、いきなり試験が始まります。
出社してから試験が始まるまでの短い時間、最後の詰めをしようと皆脇目も振らず試験勉強をしています。
なので教室内はなんとも言えない緊張感静寂に包まれています。
個人的にはこの微妙な空気で無駄な緊張をしてしまうのでマジで勘弁して欲しいですね。
で時間になれば試験のため試験場に移動します。
試験場と言ってもそんなたいしたことは無く、いつもとは別の教室で試験を受けます。
当然この修了試験は国家試験なので試験は厳正に行われます。
カンニングの様な不正行為一発退場。あたりまえのことですよね。
で試験の難易度ですけど、当然勉強していないも普通に落ちます。
恐らく皆さんのなかで1番受けられている国家試験は車の免許だと思いますが、そんな○か×かを答えるような生易しいものではないです。
記述問題があったり、穴埋め問題択一問題○×問題であったとしても間違っている箇所を訂正して答える問題などその出題形式は様々です。
皆さんはどんな出題形式の問題が嫌ですかね?
私は圧倒的に○×問題で、もし×なら間違っている箇所を訂正しろですね。
こんな感じで2段階で責められると、完全に理解していないとなかなか答えられないですからね。
しかもその間違いも明らかに間違っていれば直ぐに気が付きますが、問題文の中に巧妙に隠されていたら間違いに気付けないですからね。
そんなこんなで問題を解いていきます。
試験時間1時間か2時間、科目の難易度によって試験時間は異なります。
暗記系の試験は1時間、自分で考えて問題を解かないといけない系の試験が2時間って感じですね。
長いと感じるか、短いと感じるのかは試験科目によって異なりますが、科目によっては試験時間が終わる前に全ての問題を解ききってしまうこともあると思います。
十分な見直しをして問題ないなと感じれば、一定時間経過していれば途中退出するが出来ます
途中退出してゆっくり出来るかと言えばそうではありません。
元の部屋に戻れば、同じく途中退出した同期達との確認が始まります。
あの問題はなんて書いた?何が正解なの?などなど
会話をしていく中で一喜一憂していきます。
でもここで時間を取られてはいけません。
先程も記述しましたが、1日で複数の科目の試験を行うので、まだ次の試験が残っています。
せっかく途中退出してきたのに、次の試験までの時間をお喋りに費やしていたら勿体ないです。
気になるところ、間違っていたところなど色々気になることはありますが、さっさと次の試験の勉強時間に充てないと無駄な時間になってしまいます。
もうちょつと時間があれば…みたいな後悔は勿体ないですからね。
試験の振り返りはその日の試験が終わった後でも十分です。

1番嫌いな試験科目は?


修了試験での試験科目は多岐に渡ります。
前回の中間試験よりも科目が増えています。
そんな中、私が1番嫌いな科目が、応急処置
応急処置と聞かれれば、急病人の手当って思われそうですけどそうではありません。
人ではなく電車の手当を行います。
今まで普通に走っていたのに、急に電車が動かなくなったり、ブレーキがかからなくなったり、滅多に起こるとこではありませんが、急に電車にトラブルが発生することがあります。
車を運転しているなら、警察を呼んだりJAFを呼んだりして、交通整理をお願いしたり、応急処置をして貰うと思います。
では電車はどうでしょうか?
応援を呼んでも直ぐには来て貰えないですし、自分の電車が走らなければ周りの電車も走れなくなってお客さんに迷惑がかかります。
なのでとりあえず電車を最低限の安全性を保って無理矢理近くの車庫まで走らせるようにすることを学ぶのが応急処置をいう科目になります。
で、何が嫌かというと、とにかく勉強が大変なんですよね。
故障原因など無数にありますし、その処置方も様々。
試験の問題もこんなトラブルが発生した。どうやって処置をして電車を動かすのか?
といった感じで何をどうやって処置するのかは自分で考えて回答する必要があります。
しかも同じ故障だとしても、電車の種類の違い、故障が起こっている場所の違いなどで処置の仕方は変わってきます。
で、どれだけ試験が難しいというと、全試験の内この試験を落とす人が一番多いです。
なので皆の鬼門になっています。

ドキドキの結果発表


試験を受ければ皆その合否が気になってきます。
自己採点をした結果、合格か不合格か微妙な人にとってはこの時間は気が気でないでしょう。
午前中に試験があれば、試験後に先生が一斉に丸つけをするので、その日の夕方には結果が出ます。
でいつも帰る間際に教室に先生方がガラガラと入ってきて、教室内は静寂に包まれます。
全員合格」とその言葉を聞きたいですが、毎回毎回そうなるわけではありません。
「○○、△△」と名前を呼ばれれば残念ながら不合格です。
一応、再試験の救済措置がありますが、その再試験も落としてしまうと残念ながらサヨナラです。
で、この結果発表は各科目ごとにあるので、あと数回この重い時間を過ごす必要があります。
十分合格点があると思っている科目だったとしても万が一があるので結果発表の度に、身を削られる思いをするのは結構しんどいですね。 
そしてやっぱり試験を受けたら皆自分が何点だったのか?気になると思います。
でも残念ながら何点かは教えてくれないんですよね。
合格したのか不合格だったのかしか教えてくれません。
誰がトップ合格したのかは流れ聞こえてくるんですけどねww
そんなこんなで無事に修了試験を合格するといよいよ実技訓練が始まります。
この教習所での勉強はまだ序章区間に過ぎません。
これからの期間はいよいよ本当の地獄を見ます…

裏話

教習所に行くと会社のお金あげてお前らを勉強させたってんねんぞって言われるんですけど、なんだかなぁって感じですね。
はっぱをかけて勉強させたいのは分かるんですけど、お前らには人権が無いねんぞと暗示をかけられてる感じがするんですよね…
てか、運転士を養成するコストって会社的には必要経費じゃないんですかね?

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