そんなことある?
駅員の仕事の中には色々なことがありますが、サポートが必要なお客さんの介助も大切なお仕事です。
車椅子のお客さんの為に渡り板を電車との隙間に渡したり、目の不自由なお客さんをご案内したり、荷物を運べないお客さんの荷物をお運びしたり色々あります。
手順としては、駅に来られたお客さんを改札口からホームに案内して電車の到着を待ち、電車が来たら適宜車内にご案内。
話を聞けばそんな恥ずかしいことなんてあるってなりますけど、ここに恥ずかしい出来事が起こる可能性があります。
特に目の不自由なお客さんを案内するときが危険で、電車が到着すれば降りるお客さんを待ってから車内に案内します。
座席が空いていれば適宜その座席に座って貰うために案内しますが、いざお客さんを案内し終わって電車から降りようとすると、目の前でドアが閉まってしまうというとんでもないイベントが発生するときがあります。
ドアが閉まる音がした瞬間あっ、ヤべッ、てなり慌てて降りようとしますが降りきれないときがあります。
そうなったら悲惨で、車内のお客さんから駆け下りしようとして失敗した駅員がおると冷ややかな目を向けられて次の駅まで過ごすことになります。
まぁ普通電車なら次の駅まで2分程度ですけど、特急とか乗っちゃったら終わってますね…
で、次の駅に着いて折返しの電車に乗ろうとホームで待っていたら、そこの駅員にあいつ何してんねやと笑われますし、自分の駅に戻ったらどこに行ってたんやと聞かれ事情を話して笑われるまでがワンセットです。
まぁ恥ずかしいだけで済めばいいんですが、往復している時間で絶対にやらないといけない仕事があったとすると悲惨ですけどね…
なんで起こるの?
なんでこんなことが起こるのか一言でいうと、駅員と車掌の連携が取れていないからです。
私も駅員時代はなんで勝手にドア閉めとんねんと車掌にイライラもしましたが、車掌になったら駅員が車内にお客さんを案内しているなんて知るよしもありません。
目の前で案内しているならいざ知れず、多くのお客さんが乗り降りすればその中に駅員がいたとしても人込みに紛れて気付けるはずがありません。
ラッシュ時なんて後ろから2両目で案内されてても分からないですよ。
マジで。
どうやったら無くせる?
こんなことを無くすためには、駅員を2人用意して1人がお客さんの案内、もう1人が車掌にお客さん案内をするのでドアを閉めるのを待って下さいと一言声をかけに行くのが1番のベストでしょうけど、駅員が1人しかいない駅なんてザラにあります。
そんな時は電車が到着したときに「お客様をご案内します」と一言業務放送をして車掌に知らせるって言うのも1つの手なんですけど、放送をやめてくれと団体から声を上げられることもあります。
というかお客さん自身から放送をやめてくれとクレームが普通にきます。
なので最終手段として、車掌の目が届く1番後ろの車両に乗車して下さいとお客さんにお願いするしかないんですけど、出口から遠いとか、後ろまで行ってたら乗りたい電車に乗れないとか色んな理由で断られます。
そうなったら電車の中に取り残されるのを覚悟でお客さんを車内に案内するしか方法がありません。
車椅子のお客さんを案内するなら電車との隙間を埋める渡し板をそのままにしておけば、ドアが閉まったとしても渡し板が挟まって完全に閉まることはないので安心ですが、目の不自由なお客さんを座席まで案内するときはそんなことが出来ません。
しかも案内し終わった後にドアに向かおうとしても、次々お客さんが乗ってくればその波に押されてドアが閉まるまでに降りきれないこともあります。
そうならないために会社が方法を考えたり、お客さんに妥協して頂いたり色々な方法がありますが、なかなか上手くいかず現場に負担がかかっているのが現状です。
もし車内に取り残された駅員を見たら、大変やなぁと心で思って頂きそっとしといて貰えれば幸いです。
裏話
私はまだ隣の駅まで乗せられてしまった経験は無いんですが、同期は2回やらかしたことがあるみたいです。
隣の駅から帰ってきて駅の人に大笑いされたって言ってましたね。
目の前でドアが閉まり始めたらマジでビビります。
無理矢理、足を挟んで車掌にドアを再開閉させる。
あっこれ私の話ですww
お客さんからしたら人に駆け込みするなって言ってるくせにあいつ何しとんねんですね。
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