乗務員室に乗れた!!動画撮ったろww←これの危険性【ゆっくり運転士の鉄道ニュース】

鉄道ニュース

お客さんへの便宜を図った結果、まさかの仇で返されるトラブルが発生してしまいました。
流石に車掌もお咎めなしとはならないわけで、こうならないためにどうすれば良かったのか?
最後までご覧頂ければ、このトラブルに隠された本当の危険性を乗務員しか知らない目線で知って貰えると思います。
この動画ではトラブルのニュース記事を引用しつつ、隠蔽したいの?・危険性・どうすればよかったのか?の3点に絞って解説します。
それでは出発進行。

J-CASTニュースより引用です。

近鉄の特急「ひのとり」に誤乗車した中国人の乗客が、乗務員室で待機中に機器類に触る様子が映った動画をSNS上に投稿し、危険ではないかと批判が相次いでいる。
同社によると、途中駅に臨時停車してこの客を降ろす前に待機してもらったという。
機器を触る行為については、運行に支障が出るものではなかったとしながらも、「危険な行為だった」と遺憾の意を示した。
6月27日午前11時の大阪難波発近鉄名古屋行きの特急「ひのとり」の車内で、近鉄奈良駅に行こうとした海外の客から誤乗車の申告が車掌にあった。
この特急は、奈良駅を通過しないため、同駅に行きやすい大和八木駅に臨時停車して乗客を降ろすことになった。
乗務員室前には、客に待機してもらう場所がないため、大和八木駅に到着する前に一時的に室内に入ってもらった。
しかし、車掌はその後、車側確認をしていたため、客が計器類に触るところは見なかったという。
近鉄を管轄する国土交通省近畿運輸局の安全指導課は29日、取材に対し、一般論だとしたうえで、誤乗車の客に途中降車してもらうことなどについて、次のように話した。
「普段止まらない駅で客を降ろすことについては、各社で基準があると思います。この行為を禁止する決まりはなく、法令違反はありません。乗務員室に客を入れることも、法令で禁止するものではありません。
ただ、各社の基準があると思いますが、乗務員室には、様々な操作スイッチがありますので、あまり好ましいことではないと考えています」

https://www.j-cast.com/2026/06/29515973.html?p=all#goog_rewarded

引用終了。

そもそもなぜ乗務員室にお客さんが入れたのか?
そこには鉄道会社の善意が隠されていました。
今回、トラブルがあったのは近鉄の特急ひのとり
この電車は大阪の鶴橋を発車すると、次は三重の津まで止まりません。
時間にすると約1時間20分ほど駅に止まらず走り続けることになります。
普通の鉄道会社ならお客さんが誤って長距離電車に乗ってしまったとしても、次の駅で降りて戻って下さいと言われるのが普通です。
でも、往復すれば3時間もかかってしまって、お客さんが困ってしまうやんと考えた近鉄は、途中駅で特別にお客さんを降ろすといった運用を行っていたみたいですね。
客のミスでわざわざ通過する駅に止まって降ろしてあげるなんて、なんて優しい鉄道会社なんだと私は感じるわけですが、会社側の善意を完全に踏みにじる行為が発生してしまったことになります。
この問題が起こったとき、SNS上では乗務員室に立ち入ったこと、機器に触れたことに対して、法律に抵触しているのではという声が多く上がっていました。
ただ記事から察するに、国も会社も法律的にはセーフやけどまぁ好ましくないよねってことにして大事にしたくないのがヒシヒシと感じますね。
確かにルール的には結構あいまいで、国の基準である鉄道に関する技術上の基準を定める省令には明確に乗務員室に人をいれるなとは書いていなくて、あとは各社が定めるルールがどうなっているのかにかかっていますね。
ただ運転士がいる運転室には入れるなってことは明確に書いてあっても、車掌がいる車掌室には書いていないような気がしますね…
そもそも車掌がどうぞ~って招きいれていることを考えると、一応立ち入りを許可したって認識になるでしょうし、明らかに勝手に入ったこととは違うので法的解釈がややこしいんでしょうね。
今回はなんにも問題がなかったので良かったですが、私からしたら素人に分けも分からず機器を弄られるなんて恐怖でしかありません。

このトラブルは近鉄特急ひのとりで発生しました

動画を確認すると、客に触られていた機器はブレーキハンドル。
ブレーキハンドルは言わずもなが電車にブレーキをかけるときに操作するものになります。
ぶっちゃけた話、ブレーキハンドルは無断で触られてもどうこうなるものではありません。
というのも、ハンドル類は運転士が持つハンドルキーがないと固定された状態で置かれています。
なので、ガチャガチャ動かそうとしても動かないので急に電車がどうこうなるとはなりません。
じゃあ乗務員室のものを勝手に触られても問題ないのかと言われればそうではありません。

ブレーキハンドルを触られても特になにも起こりませんが…

問題は他のスイッチ類を触られたときです。
運転台には様々なスイッチ類が設置されてます。
例えば、非常ブレーキスイッチ。
これを操作するとその名の通り電車は緊急停止することになります。
個人的にとくにややこしいと思うのがNFB類。
お家でいうとブレーカーみたいなのが電車にもついています。
ブレーカーってキッチン、リビング、エアコンみたいな感じで細かく並んでいるじゃないですか。
で、異常な電流が流れた時に電気を遮断してくれるのが主目的ですが、時によっては手動でブレーカーを落として先に電気を流さないように操作することもあると思います。
電車のNFBも一緒で、基本的には異常な電流が流れた時に電気を遮断してくれるのが主目的ですが、意図的に機能を殺すこともできます。
これが客室内の灯である車内灯が点かなくなるみたいな軽微なものだったらいいですよ。
でも電車が加速しなくなったり。
ブレーキが効かなくなったりみたいなことも引き起こすことができます。
これが1番怖いです。
しかもスイッチを操作してすぐに異常が出てくればいいですが、ものによってはエンド交換をしたあとに異常が出てくるみたいな時間差攻撃の場合もあるので、そうなったときに原因が分からなくなるのが余計に話をややこしくさせます。
乗務員室には無数にスイッチ類がある訳で、取り返しの付くものもあれば、車両故障や人的被害につながる取り返しの付かないスイッチもあります。
訳の分かっていない輩に知らない間にポチポチされる危険性があった以上、やらかした客が非難されるのは当然ですが、この車掌は一体なにをやっているんだと声が上がるのも不思議ではありません。

NFBを操作されると終わります…

報道では車掌が待機のために乗務員室に客をいれましたが、車掌は安全確認のためその後の行動を見れていなかったとのことでした。
見ていなかった一瞬の隙をつかれたとのことなので、このトラブルを防ぐためには監視の目を常においておくしかありません。
もし車掌が複数人乗車しているなら1人が安全確認をして、もう1人がお客さんを監視する。
それが無理なら、電車が駅に止まってからお客さんを乗務員室に引き入れるしかこのトラブルは防げなさそうですね。
近鉄が今までどのようなオペレーションでこのような対応をしていたのかは判別としませんが、動画を撮影されて拡散されるなんて青天の霹靂のできごとなんでしょうね。
ただこういったことをされた以上、今後は途中駅で降ろすといったことをやりにくくなるのは目に見えています。
会社の善意を安易に踏みにじった今回のトラブルは本当に残念なできごとでしたね。

私も多くの「間違って乗りました」っている人に対しては「じゃあ次の駅で折り返してね」としか返したことがないのでこの対応には結構驚きましたね。
まぁ確かにお客さんからしたら貴重な時間を無駄にすることなのでそういったことを汲み取ってあげるのは大事かもしれませんが、そもそもの乗り間違ったのはあなたなんですよね?自分のケツは自分で拭きましょうと感じてしまう私は冷たい人間なんですかね?

コメント

タイトルとURLをコピーしました