はじめに
前泊、後泊。
こんな勤務があるなんて入社前には誰も教えてくれません。
最後までご覧頂ければ、従業員を体よく使うクソ勤務の実態を知って貰えると思います。
この動画では鉄道会社で問題になっている勤務はなんなのか?泊まり、日勤・前泊、後泊・反論しますの3点に絞って解説します。
それでは出発進行。

ニュースを引用
東京新聞より引用します。
JR東日本の運転士を務める男性から、東京新聞にこんな相談が寄せられた。
「有給休暇なのに、翌日の早朝勤務に間に合うには職場に泊まるしかないんです。どう思いますか」
男性によると、一昨年の10月31日に私用があるため、9月に年次有給休暇を申請し、会社側も承認。
だが、その後に発表された勤務シフトでは有休翌日の11月1日に午前5時台に出勤する早朝勤務が指定された。
自宅からは、始発列車に乗っても間に合わない出勤時間だった。
職場では、始発で間に合わない早朝勤務の場合、前夜から職場の寝室などに泊まる「前夜出勤」が行われているという。
ただ、会社側は労働時間には当たらないとして、前泊時間への手当は支給していない。
男性は「有休なのに、翌朝勤務のため前泊しなければならないのはおかしい」と感じたという。
結局、有休当日は夜まで私用があって前泊はできず、翌朝、始発列車で出勤した。
約1時間半の遅刻扱いとなり、後日、遅刻時間相当分として約3700円が給与から差し引かれた。
引用終了。
泊まり、日勤
鉄道会社の勤務には、泊まり勤務があるということは皆さんご存知だと思います。
しかしながらこの一口に泊まり勤務と言っても、会社に泊まることを指示されていない日がある謎の泊まり勤務があります。
それが遅日勤と早日勤の組み合わせ。
なにを言っているのか分からないと思うので細かくお話ししましょう。
乗務員の勤務形態には、泊まり行路と日勤行路が存在します。
問題なのが日勤行路。
皆さん、日勤と聞けば何時から何時の仕事だと思います?
普通の会社員なら9時~18時みたいなお昼間の時間帯に働くことを想像されるでしょう。
でも鉄道会社の日勤は5時~14時、15時~24時みたいな勤務でも日勤扱いになります。
で、こいつの悪いところは会社からのシフト表を確認すると、1日2日は日勤業務ですと書かれているわけですが、よーく見てみると1日は遅日勤の15時~24時の勤務、2日は早日勤の5時~24時の勤務が割り振られていたりします。
ぱっと見、泊まり勤務っぽいですがそれは会社の罠に嵌まっています。
会社から1日が泊まりで2日が明けですって勤務を組まれた場合、会社に泊まって仕事をして下さいと言われています。
一方、1日は遅日勤、2日は早日勤ですって勤務を組まれた場合、会社的からは1日の仕事が終わったら帰って下さい。
2日はまた朝から来て下さいねって言われています。
この違い分かりますか?
泊まり勤務は会社が泊まりを指定していて、遅早日勤勤務は会社が泊まりを指定していません。
両者とも会社で寝ている時間に対してなんの時給も発生しないのは当然ですが、前者の場合、会社は従業員に対して会社に泊まってくれてありがとうと数百円から千円程度の手当てをつけてくれます。
しかしながら後者にはなんにもありません。
そして皆さん考えて下さい。
夜中の24時に帰れとか朝の5時に来いとか言われて、家から通勤できますか?
会社に近いところに住んでいる人ならいいかも知れませんが、公共交通機関が走っていないような時間帯に大多数の人は通勤できないでしょう。
なので会社は言ってくるわけです。
「帰れないなら泊まっていく?」と。
社員からすればどちらの勤務でも会社に泊まっているのでなんら差はありませんが、会社的には日勤の組み合わせはあくまで社員が自主的に泊まっている体になっています。
さてこの遅日勤と早日勤があることが分かって貰えたと思いますが、これが悪さをしたことで今回おかしいのではという話がでてきます。

前泊、後泊
会社から勤務を指定されるとき、全てが泊まり明けのセットで言われればなんにも問題はありませんが、そういうわけには行きません。
勤務の都合により、泊まり・明け・日勤・休みみたいな勤務を組まれることがあります。
他にも今回みたいに、元々は泊まり明けで想定されていたところで有給を使って有給日勤となったり、本来休みの所で休日出勤で日勤を命じられたり様々なパターンがあります。
で、この日勤と言われても蓋を開けてみれば、早日勤を命じられたり遅日勤を命じられたりします。

ちゃんと社員のことを思っている会社なら、自宅が職場から近い人の順番に早日勤でも早い勤務や、遅日勤でも遅い勤務にして、自宅が遠い人がなるべく朝早かったり夜遅かったりする勤務に当たらないように考えてくれますが、まぁそんな職場はかなりのレアケースです。
大体は会社都合でこれで勤務しろと言われるわけで、到底公共交通機関で移動できないような時間帯の勤務を命じられます。
で、会社は言うわけですよ。
「朝来れないor夜帰れないなら泊まっていけば?」と。
結果、早日勤で家から来る手段がないので前日の晩に会社に泊まりに来て、翌早朝から仕事を始める。
前泊。
遅日勤で仕事が終わっても家に帰る手段がないので会社に泊まって、翌朝公共交通機関で家に帰る。
後泊というクソみたいな勤務ができあがることになります。

反論します
こんな感じで働く側のことを何にも考えていないクソ勤務があるというと、一定数そんな会社で働いているお前が悪いと言われます。
その言い分も分からなくはないですが、誰かが声を上げないとなにも変わらないですからね。
ただ流石に今回みたいに、家から朝来られへんから遅刻したろって考えは意味が分かりませんね。
そもそもこんな勤務があるなんて会社に入る前に誰も教えてくれません。
どこの鉄道会社のHPにも前日の晩から泊まりに来て翌朝の勤務に備えるなんて書いていませんからね。
こっち側からするととんだだまし討ちを受けてるわけで、文句の1つも言いたくなりますよ。

職場の近くに住めばええやんって声もありました。
確かに自宅から徒歩なり自転車なり車なりで職場に通勤できる範囲に住居を構えたらいいでしょう。
でもそれができない家庭事情を抱えた人なんてごまんといます。
しかも職場が異動となったらどうするんですか?
住居も移動します?家族がいればなかなか難しいですよね。
というか駐車場を用意できないとかで、そもそも車通勤不可の職場もありますからね。
そうなれば家から通える範囲なんて相当絞られますからね。
個人的には鉄道業界で昔から平然と行われている、前泊・後泊といった慣習はどう考えても労働者にとって負担になっているのは間違いありません。
やり方の是非は置いておくとして、こういったおかしいなという制度を労働者が公の場で声を上げることはとてもありがたいことであると考えます。
今後は司法の場でこの問題の是非が問われるわけですが、労働者に有利な結果が出ることを祈念してこの動画を締めくくりたいと思います。
裏話
皆さんの中には黙って前泊・後泊ぐらいしろやと思われる方がいるかも知れません。
確かに年1回や月1回程度ならその主張も分からなくはありません。
でも、待遇が悪い会社なら、毎週のようにこのイベントが起こるんですよ?
これ、耐えられます?

コメント